ライター : 満畑ペチカ

調理師ライター

業務スーパーの高コスパ牛肉。おすすめはこの3つ!

Photo by 満畑ペチカ

冷凍食品が充実している業務スーパーは、冷凍牛肉のラインアップも豊富。しかし「冷凍牛肉っておいしくなさそう……」というイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか?

そこで、この記事では調理師の筆者が、業務スーパーの冷凍牛肉のなかでもコスパのよい3商品をピックアップし、実食レビューしてみました。冷凍牛肉を食べるのは久しぶりでしたが、どの商品も思わず「あなどるなかれ」と言いたくなるおいしさでしたよ。

調理のコツはもちろん、おいしく食べるための調理方法とおすすめ商品もご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください!

1. 牛ロースかぶり切り落し

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「牛ロースかぶり切り落し」678円(税込)
業務スーパーの牛ロースかぶり切り落しは、オーストラリア原産。内容量は500gで、価格は税込678円です。100gあたりの値段は135円となり、スーパーの豚肉と変わらないくらいの価格で購入できます。

ところで「ロースかぶり」という部位、聞き慣れない方も多いのではないでしょうか?牛肉の部位はネック(首)のうしろに肩ロース、リブロースがあります。「かぶり」はロースのなかでも背中側に位置する肉です。

肩ロースやリブロースに“覆い被さる”ような部位であることから、「かぶり」と言う名前が付けられたそうですよ。牛1頭から得られる「かぶり」は約1kg。実はとても希少な部位で、肉の旨みと脂の甘味が感じられる味わいが特徴です。

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袋の中には5〜8cm長さの薄切りになった牛ロースかぶりが、1枚ずつバラバラの状態で入っています。ガチガチに凍ってひとかたまりになっていることもなく、少しほぐせば1枚ずつきれいに分かれてくれますよ。

ぱっと見はバラ肉に似ていますが、バラ肉ほど脂身は多くありません。赤身部分は色が濃く鮮やかで、食欲をそそってくれます。

凍ったままの牛肉をさっと焼いて

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冷凍の薄切り牛肉は、解凍してから調理するとドリップが出てパサパサしがち。そのため解凍してからではなく、凍ったまま調理するのがおすすめです。業務スーパーの冷凍牛肉はバラ凍結されているので、1枚ずつ焼きやすいのがうれしいポイントですね。

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冷凍牛肉をおいしく食べるには、火を通しすぎないことがコツのひとつです。熱したフライパンに冷凍状態の肉を入れ、肉の色が変わったら、火を止めてフライパンからさっと取り出します。赤身部分の水分が抜け切ってしまう前に、とにかく手早く焼きましょう。

思った以上にやわらかい!牛肉の旨味も感じられる

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フライパンで焼いた牛ロースかぶり切り落しは、食べると少し牛肉独特の風味を感じる味わい。小さな肉片は火が通りすぎてしまったのか、ビーフジャーキーのような食感でした。

しかし全体的には硬くなく、冷凍牛肉のなかでは比較的やわらかくて食べやすい食感でした。味わいも少しの臭みとこってり感があるものの、脂の甘さと牛の旨味を感じられます。牛肉が好きな方であれば、気にせず食べられるおいしさです。

凍ったまま漬け込んで。簡単プルコギ

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韓国料理のプルコギは、日本人でも食べやすいしょうゆベースの甘辛味が特徴。肉と野菜をたれに漬け込んで炒めるだけなので、フライパンひとつで簡単に作れます。また冷凍肉を漬け込むことで、水分を補いつつ味を染み込ませられる一石二鳥の料理です。

筆者は業務スーパーで購入した、「プルコギのたれ」税込429円を漬け込みに使用しました。果物と野菜がたっぷり入った甘めのたれで、子どもから大人までおいしくいただける味付けです。具材は玉ねぎとにんじん、パプリカを基本に、お好みの野菜を入れてみてください。

2. 牛やわらか焼肉

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「牛やわらか焼肉」645円(税込)
調理方法を工夫しても、子どもにとっては少し硬い冷凍牛肉。しかし牛やわらか焼肉なら、硬さの心配は不要です。牛肉に調味料を加えて結着した成形肉なので、薄切り肉のように噛みきれない心配がなく、お子さんでも安心して食べられます

内容量は500gで、税込645円。100gあたりの値段は129円です。成形の手間がかかっていますが、ほかの冷凍牛肉と変わらない値段で購入できますよ。原材料にはオーストラリア産の牛肉が使われています。

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牛やわらか焼肉は、縦5cm×横6cm、厚さ5mmくらいの板状。見た目は白っぽく、赤身が少なめに見えます。これを焼くとどのように変化するのか、気になるところですね。

また保存状態によっては、肉同士がくっついてしまっている場合があります。その際は少し常温に置いて表面を溶かし、1枚ずつはがしてから調理しましょう。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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