ライター : 松 宏彰(カレー細胞)

カレーキュレーター

新旧が入り混じる、中目黒のカレーカルチャー

ファッション、インテリア、レストラン、BAR……センス良いお店が点在する中目黒。普通に歩いていても気が付かない、知る人ぞ知るお店が路地裏にあったりするのも面白いところ。

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

筆者が制作に携わった中目黒の新名所「なかめエンノシターズ」
一般的には「カレーの街」という印象が薄いエリアですが、いやいや。歴史を受け継ぐお店から新しい話題店まで、知る人ぞ知るカレー店があちこちに潜んでいるのです。

今回は、そんななかから個性あふれる8店を紹介します。お散歩感覚でお楽しみください。

東京都内で本当におすすめのカレーまとめはこちら▼

1. いま注目されるモダン・ネパール料理店「アディ」

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カレー界にもモダン&イノベーティブの波が本格的に到来。それをもっとも強く印象付けたのが、2020年に誕生した「ADI(アディ)」です。オーナーシェフのアディカリ・カンチャンは、インドの旧ポルトガル領ゴアにルーツをもつネパール人。

オーナーは、麻布十番の間借りカレー「adhicurry(アディカリー)」でデビュー。ネパールと南インドを融合させた独創的なミールススタイルで注目されたのち、2020年8月中目黒に「アディ」をオープンしました。

ランチはダルバートとチャイ、ディナーは予約制のモダン・ネパール料理コースを提供。素材の味や食感を活かすネパール料理らしさを独自に再構築したセンスに、ひと皿ごと唸らされる一級レストランです。

お任せディナーコース

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4,500円(税抜) 写真はコースのひと皿「パニプリ」
ネパールと日本の食材、スパイスを組み合わせた、必食のモダン・ネパール料理コース。いわゆるカレー、いわゆるエスニック料理の枠を超えた、シェフのセンスあふれる美食を堪能できます。

ワイン好きには、ナチュラルワインのペアリングコース(税抜8,500円)もオススメ。
店舗情報

2. 名店の味を受け継ぐ「カフェ・レッドブック」

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「cafe RED BOOK(カフェ・レッドブック)」は、かつて中目黒銀座にあったカレーの名店「オレンジツリー」で働いていた方が、その味を受け継いだカレーを提供しているお店です。

現在は2代目シェフとなり、味の系譜を受け継ぎながらも独自に変化。インド料理のエッセンスを色濃くしつつも、ご飯+カレーという「カフェカレー」のスタイルにチューニング

いまなお、中目黒屈指の人気店としての地位を保っています。

チェティナドゥチキン

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1,450円(税込)
2代目シェフが生み出した南インド系のカレーメニュー。とはいえ、南インドのレシピそのままではありません。

しっかり満足感を残すため、炒めた玉ねぎの甘味を強く引き出し、具材に古白鶏(こはくどり)というブランド鶏を使用。シャバっとしたカレーと、しっかりした鶏肉の食感の対比が印象的です。

チャイ

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250円(税込)
やはりカフェですから、食後はチャイで一服。好みで砂糖を入れる方式なので、甘すぎるのが苦手な方でも安心ですよ。
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