ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

加賀太きゅうり(かがふときゅうり)とは

加賀太きゅうりは、金沢の加賀野菜のひとつで、金沢市の久安地区が発祥と言われています。栽培初期は黄色っぽく瓜に似ていましたが、東北の短太系きゅうりと金沢の節成りきゅうりとの自然交配を経て、今の加賀太きゅうりになりました。

見た目は果径6〜7cm、果長22〜27cmほど。果皮が硬く、皮色は緑〜濃緑色で白いぼがあります。重量は600〜700g程度ですが、重いものは1kgあるものも。普通のきゅうりと比べて、果肉が厚くやわらかいのため煮物や蒸し物に向いている食材です。

加賀太きゅうりの食べ方と旬について

食べ方

生食でも、加熱して食べる煮物や炒め物でもおいしく食べることができます。硬い皮をむき、種を取り除いてから食べましょう。また生食の場合は、塩もみしてから食べるとよりおいしく食べられるのでおすすめです。冬瓜と同じように使えるため、冬瓜のレシピを加賀太きゅうりで代用するのもよいですね。

旬の時期

加賀太きゅうりの旬は、5月〜6月頃。ハウス栽培されているため、4月〜11月頃までと収穫期間は長いです。なかなか市場に出回らないのも特徴のひとつ。

加賀太きゅうりの選び方と保存方法

選び方

見た目が濃い緑色、みずみずしさがある、太さが均一、イボがきれいについているもの、持ったときに重みを感じるものがおすすめです。素材のよさは料理にも影響するのでいいものを選びたいですね。

保存方法

加賀太きゅうりは、日持ちがよいのが特徴。乾燥と低温が苦手なので、キッチンペーパーや新聞紙に包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。約2週間ほど保存可能です。

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