離乳食後期(生後9~11ヶ月)

卵白を問題なく食べられるようになれば、離乳食後期には卵黄と卵白を分けずに全卵で与えられるようになります。その際も、固ゆでしたゆで卵を5~7mmくらいの大きさに刻んであげましょう。

全卵が問題なく食べられるようになれば、離乳後期の後半頃からほかの調理法を試すこともできます。ただし、どんな調理法の場合も必ず火は十分に通すことを心がけましょう。離乳後期には、1食あたり全卵1/2個までを限度として食べることができます。

離乳完了期(生後12~18ヶ月)

この頃は、炒り卵や薄焼き卵を食べることができます。半熟の部分がなくなるまでしっかりと炒め、1cmほどの大きさに切ってあげましょう。離乳完了期には、1食あたり全卵1/2~2/3個までを限度として食べることができます。

また、マヨネーズが食べられるようになるのは完了期の後半頃です。マヨネーズは生の卵で作られているので、炒めものに使用するなど加熱して使うようにしましょう。風味付け程度に少量使うのであれば、問題ありません。

離乳食インストラクターが答える!卵に関するQ&A

Q. アレルギーが心配…。与え始める時期を遅らせてもいい?

A. アレルギーをおそれる余り、自己判断で卵の開始時期を遅らせるのはやめましょう

アレルギーの原因となる食物の開始を遅らせても、アレルギー予防の効果はありません。逆にアレルギー発症のリスクを高める可能性があるため、適切な時期に食べることが推奨されています。

Q. 卵ボーロはいつから与えてOK?

A. 砂糖を使用している卵ボーロもあるので、おやつが始まる離乳食完了期頃から、お楽しみとして少量与える程度にとどめましょう。

また卵ボーロは全卵を使用しているものが多く、離乳食として卵を始める練習に使うのはNGです。

Q. 卵を与えるおすすめの時間帯は?

A. 卵に慣れるまでは、できるだけ平日の午前中から夕方頃までに食べさせましょう万が一アレルギー症状が出た場合、夜だと病院が開いていない可能性があるためです。

すぐに病院で受診できるようにするためにも、卵黄、卵白、全卵を始めるときは、その都度、平日の午前中に与えるようにしてくださいね。

Q. 毎日食べさせても平気?

A. 卵は毎日食べさせても問題ありません。特にはじめて卵黄にチャレンジした日から3日間くらいは、連続で与え続けたほうがアレルギーのリスクを抑えられます

以降は、卵に慣れるために与える期間はあけすぎないようにしたいですが、必ず毎日与える必要もありません。タンパク質は体に負担がかかるため、乳児が1日に摂取できるタンパク質の適正量は決められています。卵に偏らず、適正量の範囲内で肉や魚や豆腐といったさまざまな種類のタンパク質を摂るよう心がけてください。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ