ライター : macaroni 編集部

コロナ禍の今こそ注目したい、近場のホテルグルメ

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緊急事態宣言は解除されましたが、エリアによっては「まん延防止等重点措置」が適用されるなど、自粛モードはまだまだ続きそうです。コロナ禍で“おうちごはん”を楽しんできたけれど、さすがにステイホームに疲れてしまった、という方は少なくないはず。そんな方におすすめしたいのが、近場のホテルでのリフレッシュです。コロナ禍の今だからこそ注目したい「おいしい」ホテルサービスを、ホテル評論家の瀧澤信秋さんに伺いました。

教えてくれる人

ホテル評論家 / 瀧澤信秋さん
日本を代表するホテル評論家、旅行作家。1年のほとんどを日本中のホテルを実際に宿泊し、利用者目線で徹底取材、評価をおこなっている。高級シティホテルからビジネスホテル、カプセルホテル、そしてレジャーホテルと幅広いジャンルを網羅し、コスパ、コンセプトに優れたホテルを各メディアで発表。鋭い切り口でありながら、ホテル愛にあふれる評論で、ホテル関係者の信頼も厚い。テレビ、ラジオ出演も多数。著書に『辛口評論家、星野リゾートに泊まってみた』『最強のホテル100』(イースト・プレス)ほか。
瀧澤さん:
「1回目の緊急事態宣言下(2020年4月7日〜5月31日)、人々が集まる場であるホテルレストランは休業を余儀なくされました。ホテルグルメの大きな楽しみであるビュッフェもしかりです。

そんななか、頑張っていたのがインルームダイニングです。コロナ禍以前は知る人ぞ知る存在だったサービスを全面に押し出すホテルが現れるなど、うれしい変化も生まれています。

そして、旅行に行けない今、気分転換におすすめなのが、手頃な価格で非日常を味わえるビジネスホテルとシティホテルの利用です。首都圏近郊のおすすめの3軒を紹介します」

1. 老舗の味をお手頃価格で味わえる「ローズホテル横浜」

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ローズホテルは横浜元町中華街から徒歩5分、山下公園や港の見える丘公園にも近い横浜観光に便利なホテル。178室と中規模ながら、そのホスピタリティで多くのファンに愛されています。

このホテルの原点は横浜中華街で1959年から営業する四川料理の老舗「重慶飯店」。ホテル内では重慶飯店新館が営業されており、ルームサービスメニューには重慶飯店の人気料理がずらりと並びます。

瀧澤さん:
「こちらのインルームダイニングでは、四川料理の名店『重慶飯店』の料理を注文できます。1000円台のメニューも多く、ほかのホテルと比べてもお得な印象です。お気に入りのワインやビールなどを持参しつつ、美しい夜景を眺めながらリラックスして食事を楽しむのは最高ですよ。

知る人ぞ知る利用法でしたが、このコロナ禍を経て、『重慶飯店』のコース料理をインルームダイニングでいただくという宿泊プランを始めました。2人分のコースディナー付ステイプランなら2タイプのコースがあって1人あたり8,500円〜と驚きの金額設定です」

店舗情報

2. ご当地グルメが充実!「レフ大宮 by ベッセルホテルズ」

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レフ大宮は国内で30近くのホテルを運営するべッセルホテルズのフラッグシップブランドホテルで、盆栽の街大宮に2020年9月、「あなたの家族と街を愛する。」をコンセプトにオープンしました。

ホテルを公園に見たてた緑に包まれた空間と、シンプルでナチュラルなインテリアが心地いいビジネスホテルです。ラウンジで提供される「朝ごはんビュッフェ」では、オーソドックスな朝食メニューにくわえ、埼玉県各地のご当地グルメが彩りを添えています。「大宮ナポリタン」「わらじかつ」、おからでできた「ぜりぃフライ」などを、どんぶりや、コッペパンに挟んで、好みのスタイルでいただけます。

瀧澤さん:
「いち早くビュッフェ朝食を再開したのがレフ大宮をはじめ、全国で30軒近いホテルを運営するべッセルホテルズです。ここの朝食ビュッフェはピカイチですよ。料理長渾身のご当地メニューが並び、自分で調理する体験型メニューも楽しめます。

さらに注目すべきなのは、利用者目線と動線が考慮されたビュッフェ台です。トレイを置くスペースがあり、落ち着いて料理を取りわけられるので、ビュッフェスタイルにありがちな、“盛り付けすぎる”という心配もありません。手も疲れませんよ。

感染防止対策にも力を入れていて、マスク、使い捨て手袋着用での利用で、専用ケースに入れて部屋へテイクアウトもOKです」

店舗情報

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