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よく耳にする「クラフトビール」とは?
日本では年間最低製造量が60L以上の、小さなブルワリーで醸造されるビールを「クラフトビール」と呼びます。かつて「地ビール」と呼んでいたものと、同じ定義だとする意見が一般的。
一方で1994年の酒税法改正後に、多くの地ビール業者が乱立・衰退していってしまった反省からか、品質を重視したビールだけをクラフトとする意見もあるようです。2020年現在、各業者が製造するビールのスタイルは、100種類以上にも及ぶとされています。
一方で1994年の酒税法改正後に、多くの地ビール業者が乱立・衰退していってしまった反省からか、品質を重視したビールだけをクラフトとする意見もあるようです。2020年現在、各業者が製造するビールのスタイルは、100種類以上にも及ぶとされています。
ビールは発酵法で3種類に分けられる!
ビールは酵母の働きによって醸造されるアルコール飲料です。使用する酵母の種類と発酵過程の違いにより、大きく「エール」「ラガー」「自然発酵系」の3つの製造法に分かれます。当然ながら国内だけでなく、世界中のクラフトビールもすべて、これらの製法で造られているのです。
上面発酵で造られるビールが「エール」
麦芽とホップの麦汁に常温で活動する酵母を加えると、盛んに炭酸ガスを出しながら発酵します。最後は酵母が浮いて上で層をなすことから、上面発酵と呼ばれる醸造法。これによってできたビールが「エール」です。
ビール酵母の発見から現代まで長く続く伝統的な製法で、ペールエールやスタウトなどのいろんなスタイルがあります。
ビール酵母の発見から現代まで長く続く伝統的な製法で、ペールエールやスタウトなどのいろんなスタイルがあります。
下面発酵で造られるビールが「ラガー」
10℃以下まで冷やした麦汁に低温で活動する酵母を加え、時間をかけてじっくり発酵させます。製造過程で酵母が底に沈むため、上面発酵に対して下面発酵と呼ばれる製造法で、そこから生まれるビールが「ラガー」と呼ばれます。
19世紀以降に冷却技術が確立されると、ビール造りの主流になった製造法で、なかでもピルスナースタイルがもっとも有名です。
19世紀以降に冷却技術が確立されると、ビール造りの主流になった製造法で、なかでもピルスナースタイルがもっとも有名です。
古くから造られている「自然発酵」ビール
紀元前から造られていたとされるビールは、酵母が発見されるまでは自然発酵によるものでした。いまでは培養された酵母で造られるビールが大半ですが、アフリカやベルギーにはいまでも自然発酵のビールが存在しています。
特にベルギー・ブリュッセル近郊のブルワリーが造る、ランビックという野生酵母のビールがよく知られています。
特にベルギー・ブリュッセル近郊のブルワリーが造る、ランビックという野生酵母のビールがよく知られています。
【ラガー】世界の主流ビール!ピルスナー
ラガー=ピルスナーといっても過言ではないほど、世界のビール造りにおいて主流となっています。チェコのピルゼン地方が発祥で、黄金色が美しい王道のビール。すっきりした味わいとホップの爽やかな苦みが特徴です。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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