ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

入手困難なチーズケーキをレポート!

Photo by muccinpurin

数年前の爆発的ブームに端を発し、いまではスーパーやコンビニ各社からも発売され、手作りで楽しむ人も増えたバスクチーズケーキ。

今回は、素材と製法にとことんこだわった話題の逸品「ジューンチーズケーキ」をお取り寄せ。ほかのバスクチーズケーキとの違いや味わいなど、詳しくレビューします。

バスクチーズケーキとは?

バスクチーズケーキとは、スペイン・バスク地方で生まれたチーズケーキ。高温で焼くことで表面をあえて黒く焦がし、それでいて中はレア状態に仕上げているのが特徴です。

ここ数年、カフェやレストランのデザートはもちろん、コンビニでも次々とバスク風チーズケーキが発売されるなど、ブームはますます加速するばかり。いまもっとも注目を浴びるケーキといえます。

ジューンチーズケーキ

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「ジューンチーズケーキ」4,200円(税、送料別)
June CHEESECAKE(ジューンチーズケーキ)の名前の由来は、June Bride(ジューンブライド)からきています。昔から、 “6月の花嫁は生涯幸せになれる” と言われており、甘くてとろけるようなチーズケーキで広く幸せをシェアしたいという想いから生まれたそうです。

その名の通り、高級感たっぷりのオリジナルボックスを見た瞬間すでに幸せな気分に。まるでパールのネックレスが入っていそうな上質なボックスに、すでに心が躍ります。

小麦粉・砂糖不使用

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じつはジューンチーズケーキ、お菓子作りには必須と思われるふたつの素材を使わずに作られています。それは砂糖と小麦粉です。

過度な糖質の摂取をおさえるため、精製糖(グラニュー糖や上白糖)はもちろん、含蜜糖(黒糖など)も一切使わずに蜂蜜と水あめで甘さをプラスしています。

さらに砂糖だけでなく、小麦粉も一切不使用。小麦アレルギーの人も安心して食べられるチーズケーキになっています。保存料、香料、着色料、砂糖、小麦粉を使わない前代未聞のチーズケーキを生み出すのには、相当の試行錯誤が繰り返されたそうです。

ほろ苦&とろける絶妙食感

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パッケージから出したジューンチーズケーキは、吸い込まれそうな美しい漆黒。バスクチーズケーキならではのムラのない焦げ目にうっとりとしてしまいます。世界中にお菓子は数あれど、これだけ焦がしてもそれが魅力に変わるお菓子はバスクチーズケーキだけですよね。

ジューンチーズケーキは、作り立ての状態を味わってほしいという考えから冷蔵便で届きます。冷凍によって組織が破壊されることがないため、なめらかな食感をそのまま味わえるのが魅力です。カットしてさっそくいただきます♪

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いざカットしてみると……バスクチーズケーキ最大の魅力であるとろりとしたセンターにますますうっとり。カットするときはしっかりと冷やし、よく切れるナイフを使い、切るたびにナイフをきれいにしてからカットすると美しく切れますよ。

それから、表面の焼き色にひびが入ってしまわないよう「ナイフを入れるときは静かに丁寧に」というのもポイントです。

感激の口どけ…!

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フォークを入れてみるとごらんの通り。口のなかでとろっととろける様子が想像できると思います。センターに近い部分は半生、表面やサイドに近い部分はしっかりと濃密で、ふたつの食感を交互に味わうのがおすすめです。

こだわりの火入れによってあえて焦がした表面のスモーキーな香りと、チーズのコクが口の中で合わさり、実に贅沢な気分。レアチーズやスフレチーズも捨てがたいですが、やはり食感やビジュアル、風味のどれをとっても奥深いバスクチーズケーキにはかなわない気がします。

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あまりの完成度の高さに、小麦粉と砂糖が使われていないという事実をすっかり忘れていましたが、まったくそれを感じさせない味わいでした。蜂蜜と水あめの自然な甘さが逆にチーズの風味を生かしているようにも感じましたよ。

小麦粉を使わないことにより、チーズがギリギリの固さをキープしているので、よりとろりとなめらかな食感が味わえるようです。おいしさと安心さが合わさり、もうひと切れ食べたくなる、そんなチーズケーキでした。

今回は紅茶と合わせましたが、甘さ控えめでほろ苦い味わいは、シャンパンや白ワインのお供にもぴったり。ぜひ試してみてくださいね。
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