ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

バスチーに新作のお抹茶味が登場!

Photo by muccinpurin

2020年7月14日(火)、ローソンの超人気スイーツ、バスチーに新作「お抹茶バスチー -バスク風チーズケーキ-」が登場!

これまで、プリンをのせたりアイスになったりと定期的なアップデートはあったものの、味がガラッと変わるのは初めてのこと。いつものバスチーとはひと味もふた味も違う、大人風味のお抹茶バスチーの気になる味わいをレビューします!

華々しいバスチーの歴史を振り返り

2019年3月に初めて登場したローソンのバスチー。当時はまだカフェやレストランでバスクチーズケーキが出まわるようになった頃で、のちに超人気スイーツになるとは誰も予想していませんでした。ところが、コンビニで買える手軽さで爆発的にヒット。

以降、ローソンでは「プレミアムバスチー」や「プリンバスチー」を次々に発売。さらにステイホームが推奨された2020年のゴールデンウイークには、家族でシェアして楽しめる大きめサイズの「ビッグバスチー」が販売されて話題となりました。

アイス界隈にも進出しているバスチーは、いまやローソンスイーツを語るのに外せない存在になっています。

とことん和風推し!ローソン「お抹茶バスチー」

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「お抹茶バスチー -バスク風チーズケーキ-」380円(税込)
今回の新作、お抹茶バスチーは、バスチーの生地に抹茶エスプレッソと宇治抹茶パウダーを混ぜ込んだ、抹茶づくしのスイーツです。トップにはホイップクリームとくるみ、黒糖を使った黒蜜ソースがかかっていますよ。

通常のバスチーはデコレーションがないだけに、今作がかなり凝ったデコレーションに思えますね。

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蓋を開けてみると……上品な深緑のお抹茶バスチーが登場。抹茶を使ったスイーツもさまざまなものがあり、抹茶控え目で淡い緑色のものも多いなか、お抹茶バスチーは吸い込まれそうな深い緑。日本庭園の苔のような美しさに、上品な空気さえ漂います。

トップにはシンプルに丸口金で絞られたホイップクリームと、粗刻みのくるみがたっぷり。これまでバスチーのアクセントといえばカラメルでしたが、お抹茶バスチーの和風味に合わせて黒糖を使った黒蜜がかかっています。

抹茶と黒蜜の香りで、まるで和カフェにいるような気分♪ さっそく試食してみましょう。

渋さ爆発。これぞ抹茶スイーツ!

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抹茶の魅力はいくつかありますが、筆者個人的には “渋み” だと思っています。 “苦み” と聞くとちょっとネガティブな印象を受けますが、渋みとなると奥深さや、上品さを秘めていて、ちょっとやそっとでは出せない魅力があるというか……。

ちょうど、お抹茶バスチーの味わいがそれにあたりました。抹茶エスプレッソと宇治抹茶パウダーをダブルで使うことによって生み出された渋みと、チーズのコクがほどよいバランスです。

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とにかく抹茶の香りが上品で、ひと口食べた瞬間「日本人でよかったな……」としみじみ感じる味わいです。抹茶バスチーではなく “お抹茶バスチー” と名付けたローソンの商品開発の方の気持ちがよくわかります。逆に、他社だったら羨ましいとすら思えるほど、コンビニスイーツの域を越えています。

素朴な甘みの黒蜜とホイップが合わさると、まるで和パフェを食べているような気分に浸れます。

もし、海外からのお客様に日本のスイーツを紹介する機会があれば、ぜひ推したいひと品です。抹茶の魅力も存分に詰まっているし、チーズケーキがベースにあるので誰でも親しみやすい。筆者の個人的な感想ですが、バスチーがグローバル化に一歩を踏み出した瞬間です。

冷やし方によって変わる味わい。

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撮影しながらゆっくりと試食していて気付いたのですが、冷蔵庫から出したてのお抹茶バスチーは抹茶テリーヌ風、少し室温に戻すとバスチー感がアップする気がしました。冷えると生地がきゅっと締まるので、寄り抹茶感が強まるという表現が正しいかもしれません。

夏は暑いのであえて出しっぱなしにして生地を室温に戻す必要はありませんが、食べながら食感や風味の違いが楽しめるのは、ちょっと得した気分になりますよね♪

バスチーファンも納得の逸品!

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これまですべてのバスチーを食べてきた筆者ですが、なめらかな舌触りが売りであるバスチーの軸は保ちつつ、抹茶の風味と香り、渋みを活かしたお抹茶バスチーは納得のおいしさでした。

“抹茶の季節だからとりあえず作った感” が一切なく、一気にお抹茶バスチーのファンになったことをここに告白します。公式サイトには期間限定の表記がなかったので、できれば定番商品になってもらいたい、そう願ってやみません。
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