ライター : いとう まさと

WEBライター

ひとめぼれとは

「コシヒカリ」と「初星(はつぼし)」を掛け合わせたお米

ひとめぼれは、1981年に宮城県で開発されたお米です。おいしさと耐寒性をあわせ持つお米を目指して、「コシヒカリ」と「初星」という品種をかけ合わせて作られました。 1993年の冷害で収穫量が激減した「ササニシキ」に代わる品種として注目され、1994年にはコシヒカリに次ぐ作付面積全国2位を記録。味もよく、栽培も比較的簡単なため、現在では青森県から沖縄県まで広い地域で生産されています。

ひとめぼれの味の特徴

粘りが強く、飽きのこない甘み。「冷めてもおいしい」のが特徴

ひとめぼれは、粘りの強さと飽きのこない甘みが特徴。炊き上がりはふっくら、食感はもっちりとしています。また、粘り、甘み、ツヤ、うま味、香りのトータルバランスに優れていて、ひと言でいえば「オールマイティーなお米」です。 ガツンと強い味わいではなく、どちらかというとやさしい味わいなので、いろいろなおかすに合わせられます。また、「冷めてもおいしい」という特徴もあるので、おにぎりやお弁当などにもうってつけです。

和食との相性が良い

ひとめぼれはバランスがとれたやさしい味わいなので、いろいろな料理に合います。シンプルな味付けの料理にも合い、焼き魚や刺身などの和食の定番メニューや炊き込みご飯との相性も抜群。 このように、ひとめぼれは「和食に合うお米」としても知られています。一方で、水分を吸いやすく、やわらかく炊き上がりやすいという特徴があるため、酢飯やカレーなどには向かないといわれています。

ひとめぼれの主な産地と特徴

ひとめぼれのおもな産地は、原産地である宮城県のほか、福島県、秋田県、岩手県、山形県など。ひとめぼれは全国的に栽培されていますが、とくに宮城、福島、秋田、岩手のものは、平成30年の食味ランキングで最高ランクの「特A」を取得しています。 山形県産のものはバランスに優れ、福島県会津産のものは大粒で食べ応えがあるなど、地域ごとに味わいに違いがあります。各地域のひとめぼれを食べ比べてみて、自分好みのものを探すのも面白いかもしれませんね。
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