ライター : mau_naka

調理師 / 漢方コーディネーター / 発酵食品マイスター

銀河高原ビールとは

銀河高原ビールは、岩手県和賀郡西和賀町沢内にある小規模な醸造所で販売を開始したクラフトビールです。2021年からは沖縄のヘリオス酒造がクラフトビールの生産をおこなっています。

小麦麦芽を50%以上使って作られる、ドイツの伝統的な「ヴァイツェンビール」を日本でも日常的に楽しめることを目指して、1996年に発売開始しました。

ヴァイツェンビールとは

ヴァイツェン(weizen)とは、ドイツ語で「小麦」の意味。ヴァイツェンビールは小麦麦芽を50%以上使用していて、南ドイツのバイエルン州を中心に作られています。12世紀ごろから存在している、歴史があるビールです。

ヴァイツェンビールの色味は、やや白濁した薄いイエロー。ヴァイツェン酵母由来のフルーティーな香りが際立ちます。ほんのりとクローブのようなスパイシーな風味が漂うのも、特徴的です。

銀河高原ビールの歴史

銀河高原ビールは、ある岩手県沢内村は豪雪地帯の村興しのためにスタートした事業だったそうです。この地方では、豊富な天然水を得ることができました。醸造所を造るうえで大切な気候も、ビール作りで有名なドイツのバイエルン地方によく似ていたのだとか。

「銀河高原ビール」の銀河は「夢とロマン」を、高原は「天然の名水」を表現しています。会社設立の時期は、岩手県出身である宮沢賢治氏の生誕100周年にあたる年です。代表作のひとつである『銀河鉄道の夜』を連想させるような名前ですね。

銀河高原ビールのコンセプト

銀河高原ビールのコンセプトは、「都会にいても、自然との繋がりを感じながら生きる」。ロゴのイラストには、トナカイが銀河のようにきらきらと輝く星空を見上げている様子が描かれています。銀河高原ビールを飲むと、自然そのままの酵母の旨味が体に染み渡り、自然と一体になったように感じられるのだとか。人間本来の感覚を思い出させてくれるような瞬間に巡り会えますよ。

銀河高原ビールの原材料

銀河高原ビールの原材料は麦芽とホップ、水、そしてビール酵母のみです。フルーツやそのほかの副原料を使用しているビールもありますが、銀河高原ビールの原材料はシンプル。

少ない原材料でありながら、独特なフルーツのような豊かな香りを引き出すのは、銀河高原ビールのこだわりです。

銀河高原ビールの味わいは?

世界的にも一般的なピルスナービールは「キレ」や「苦み」が特徴ですが、ヴァイツェンビールは「甘み」と「コク」が特徴的です。銀河高原ビールは小麦麦芽を50%以上使用しているので、苦みは控えめ。バナナのようなフルーティーな香りも楽しめます。女性をはじめ、ビールが苦手な方でも飲みやすいと感じる、まろやかな味わいです。
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