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カクテルの意味と定義
カクテルとは蒸留酒、醸造酒、混成酒など複数のお酒とシロップ、ジュースなどを配合し、撹拌してつくられるお酒です。また、アルコールを含まないノンアルコールカクテルも最近は多数存在し、お酒を飲めない人でも楽しめます。
カクテルは複数のお酒を混ぜてつくるという性質上種類が多く、現在わかっているだけでも3,000種類以上は存在するといわれています。また新しく創作されているカクテルもたくさんあるので、今後もどんどん増えていくのではないでしょうか。
カクテルの語源
カクテル(CockTail)の語源は複数あり、どれが正しいのかは定かではありません。この単語がはじめて登場したのは1948年、ロンドンの冊子「ザ・スクァイア/レシピーズ」だと言われています。
ここではいくつかの語源説を紹介します。
「雄鶏のしっぽ(コーラ・デ・ガジョ)」説
これはメキシコ発祥の語源説です。ユカタン半島のある町の酒場で、バーテンダーが雄鶏のしっぽのような木の枝でドリンクをつくっていたのを見たイギリス人が「それは何(というドリンク)?」と聞いたところ、バーテンダーは木の枝について聞かれたと勘違いして「コーラ・デ・ガジョ」と答えました。この英訳が「tail of cock」が元になったという説です。
「鶏のしっぽ」説
これもまた「鶏の尾」にちなんだ説ですが、こちらはアメリカ発祥の語源説です。アメリカ独立戦争のころ、ニューヨークのあるバーで女主人が半独立派の地主の家から雄鶏を盗みだし、ローストチキンを振る舞ったといいます。この雄鶏のしっぽをミクストした酒の瓶に差したそう。
これを食べた独立軍の兵士たちは雄鶏がどこからきたものかを知り、「CockTail万歳!」と言ったことが由来とされています。
「メキシコ王の娘」説
19世紀ごろ、アメリカ南部の陸軍とメキシコ軍は幾度も小競り合いをしていました。あるとき休戦協定が結ばれることになり、両陣営に酒が振る舞われることに。そこに現れたのが一杯の酒を持った美女。酒が一杯だけということは、アメリカ軍・メキシコ軍のどちらか一方に先に酒が渡るということです。その場には嫌な雰囲気が流れたそうですが、空気を変えたのはその美女でした。
美女はにっこりとほほ笑むと、自ら酒を飲みほしたのです。この美女の機転により場の空気が和み、交渉は穏便に行われました。
交渉の場でアメリカの将軍はメキシコ王に「あの美女は何者か」と尋ねます。メキシコ王はその場におらず、ましてやその美女に会ったこともなかったにもかかわらず、「自分の娘のコクテルだ」と答えたとか。
この説は「サヴォイ・カクテルブック」で紹介されているそうですが、当時メキシコに王はおらず、こんな歴史的事実はないんだとか。不思議な説ですね。
カクテルの作り方と必要な道具
メジャーカップ
メジャーカップは、お酒の分量を量るための道具です。金属製の円錐のカップが上下背中合わせにくっついている砂時計のような形状で、片方は45ml、片方は30mlの容量になっているのが一般的です。
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