ライター : rieyutenji

フルールドセルとは?

「フルールドセル 」とはフランス語で「塩の花」を意味します。その名前は、太陽と風で海水が蒸発したあとに表面に残る塩の結晶が花のように美しいことに由来します。 時間をかけて結晶化させるので一般の塩よりも大粒で、しっとり湿り気も帯びていて甘みを含んでいます。口に入れると誰もが驚くほどのおいしい天然海塩なんです。

産地と製造方法

産地

産地はフランス西部、大西洋に面した「ゲランド」、大西洋に浮かぶ「レ島」、そして地中海に面した「カマルグ」、この3カ所がフルールドセルの三大産地です。 ポルトガル南部やスペインのマジョルカ島でも作られていて、ポルトガル語とスペイン語ではフロールデサルと呼ばれています。

製造方法

Photo by rieyutenji

製法はローマ時代から現在に至るまで変わっていません。海の際に塩田を作り、その海水を太陽と風という自然の力のみで蒸発させ、最後に表面に浮かぶように残った塩の結晶を木製の器具でそっとかき集めて採取します。 つまりすべて手作業。熟練した職人によって作られる塩です。 たとえばカマルグ産のフルールドセルの場合、1個1個に採取した職人の名前が記載されたシールが貼られ売られています。

どんな味?使い方は?

Photo by rieyutenji

まろやかな甘みがあり、塩なのに塩辛くないのがフルールドセルの最大の魅力。素材の味を失わず、ひきたたせる塩といわれ、日本でもイカの握りを醤油ではなくフルールドセルで食べることをおすすめするお寿司屋さんが増えているんです。 肉や魚、野菜のローストなどにも仕上げにパラリとかけるだけで味が驚くほど変わります。またお豆腐にもオリーブオイルとフルールドセルをかければ、いつもと違った洋風冷や奴を楽しめます。 さらにはチョコレートや餡、アイスやフルーツなどとの相性も抜群。近年人気の塩キャラメルにもフルールドセルがよく使われています。

値段

前述した通り、採取はすべて手作業なので大量生産ができません。しかも収穫は夏のみ。ひと雨降れば、最初から蒸発のやり直しということも多々あり、非常に希少価値が高いため、125gで1,000円台という高級塩なんです。 ただ、フルールドセルは調理にではなく最後の仕上げにパラリと少しだけ使うもの。大量消費はしないので、1袋で何ヶ月も楽しめます。 また、ちょっとしたプレゼントにもおしゃれで喜ばれそうですよね。

仕上げにひと振り!大粒の天日塩フルールドセルのおすすめ4選

1. フランス・カマルグのフルールドセル

ITEM

カマルグ フルールドセル フランスの天日塩 125g

¥980〜

※2020年1月6日時点 価格は表示された日付のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、Amazon.co.jpおよびrakuten.co.jpおよびshopping.yahoo.co.jpで正確かつ最新の情報をご確認ください。
高級米の産地でもある地中海に面したカマルグ。そこで採取される真っ白なフルール・ド・セルはまろやかな甘みが魅力です。日本のお米との相性もぴったりで、炊きたてのご飯にふりかけるだけでも、そのおいしさを楽しめます。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ