ライター : ☆ゴン

ほのかな甘みも感じる黒糖焼酎の魅力

黒糖焼酎とはどんな焼酎なの?

黒糖焼酎とは奄美群島特産の黒砂糖を原料とした焼酎のことで、正式名称を「奄美黒糖焼酎」といいます。奄美では沖縄と同じく、江戸時代から泡盛の製造が盛んでしたが、黒糖は献上品だったため、焼酎の材料にできませんでした。

戦後の奄美返還後、黒糖が供給過剰になったこともあり、それまでの焼酎造りの技術を活かして黒糖焼酎造りがはじまりました。蒸留酒なので糖分はゼロですが、単式蒸留のため黒糖本来の甘みが香りとして残るのが特徴。ドライな口当たりとやや辛口の、すっきりした味わいが評判です。

黒糖焼酎とほかの焼酎との違いは?

黒糖焼酎の主原料はサトウキビの絞り汁から作られる黒砂糖で、米麹を使うことが定められています。これは戦後の奄美返還まで盛んだった、酒税の高い黒糖酒(ラム酒とほぼ同じ)と区別するためです。

製法はほかの本格焼酎とほとんど変わりません。麹で米を発酵させる一次仕込み、黒糖を加えてアルコールを生成させる二次仕込みを経て、一度だけ蒸留して製造される焼酎です。昔ながらの常圧蒸留だけでなく、いまでは減圧蒸留も採用され、飲みやすい焼酎が造られています。

おすすめ!黒糖焼酎のおいしい飲み方

本来の味を楽しむ「ストレート」

焼酎に限らずお酒本来の味を楽しむなら、ストレートで飲むのが一番のおすすめです。黒糖のかすかな風味と、米麹のコクをしっかりと味わうのに適した飲み方。焼酎の熟成度合いによる甘さや、なめらかな口当たりも感じられるので、できればそのままで味わいたいものです。

香りが気になるなら「オンザロック」

本来の味を楽しむためにストレートで飲みたいけど、焼酎独特のツンとくる匂いが苦手!という人にはオンザロックがおすすめです。香りは温度が低いほど立ちにくいので、冷たくして飲むとさほど気にならなくなります。氷が溶けるほどに味わいがまろやかになり、さらに飲みやすいですよ。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ