食パン発祥のパン屋!? 横浜「ウチキパン」で130年変わらない味を体験

創業130年、今でも行列が絶えなくて、食パン発祥のお店と言えば?正解は「ウチキパン」です!え、知らない?それはとても残念なことかもしれません!130年間続く人気のお店、ウチキパンの秘密に迫ってみましょう!

食パン発祥のパン屋さん!

パン好きなら必ず知っているとも言われるほどの「ウチキパン」。なぜならウチキパンは日本のパン屋さんの歴史の中でも特に重要なお店だから。ウチキパンがなかったら、現在の日本のパンの形態は違うものになっていたかもしれません。

今の時代、近所にあたりまえのようにあるパン屋さんの基盤を作ったとも言えるウチキパン、一体どんなお店なのでしょうか。その秘密をたっぷりご紹介します!

横浜元町「ウチキパン」

横浜元町、仲通りのほぼ終点位置にあるウチキパン。元町中華街駅からなら5番出口を出るとすぐ近くです。お向かいが元町プラザなので、元町プラザを目指すとわかりやすいかもしれませんね。
遠目から見ると、ごく普通のこぢんまりとしたビルです。1階にガラス張りの店舗があって、営業時間に行列ができている以外は、戸数の少ないマンションか雑居ビルと勘違いしてしまいそう。手書き風の文字の看板はレトロでかわいいと人気です。
お店の中は昔ながらのパン屋さんです。壁際・テーブル上に所狭しとパンが並び、その合間を縫った人だかり。店内に座席はありません。
ウチキパンでは、創業当時からの普遍的な味を大切にしています。しかし、ただ普遍的で創業当時から変わらないだけのお店ではありません。常に新しいメニューを考案したり、季節に合わせた商品をたくさん用意したり、いつも通ってくれる常連さんでも飽きない工夫も欠かしません。
また、来店してくれる顧客の声を商品作りにも取り入れることを怠りません。「大好きだった◯◯パンがなくなってしまって残念だ」という声が多く、再び常設メニューとして復活した商品もたくさんあるそうです。

現在の「ウチキパン」になるまでの歴史って?

横浜開港以来、在日の外国人はたちまち増えました。この頃は、まだ日本人が一般家庭でパンを買うという習慣はありませんでした。そんな中イギリス人のパン職人ロバート・クラークが外国人船員向けにパンの販売を始めました。
このお店で修行をしていたウチキパンの創業者打木彦太郎が、イギリスのパン職人から暖簾を引き継いで始めたお店が「横浜ベーカリー宇千喜商店」。現在の「ウチキパン」の昔の名前です。元来イギリスでは「パン=ブレッド=食パン」でしたが、これを日本式に本格的な食パンとして一般家庭向けに販売を始めたのがウチキパンです

名物は129年作り続けている「イングランド」

創業時から変わらない4斤分が1塊になった1本は、昔ながらのパン屋さんでの焼き方です。1斤に分けたとき、スーパーなどで販売されている1斤よりもひと回り大きいサイズ感になります。真四角ではなく、山がふんわりと盛り上がった形は、どこか懐かしいような風情です。
スーパーで販売されているパンは甘みが強い事が多いですが、ウチキパンの食パンは主食として食べる事が念頭に置かれているので糖分はほとんど含まれず、甘みはありません。もっちりとした食感と小麦の香り、パン好きならぜひ1度は食べておきたいひと品です。
日本で最初に一般向けに販売された食パンはウチキパンの「ゴールデン食パン」。当時はイーストなどもなく、パン職人はそれぞれに酵母からパン作りを行っていました。
横浜では国産ビールが作られている事もありホップが手に入りやすかったので、ウチキパンではホップを素にした酵母を作っていました。酵母から作るパンは酵母を作るための時間もかかり、イーストから作る現代のパンに比べると手間と時間がかかります。今では名前こそ「イングランド」に変わりましたが、その作り方は創業から変わりません。

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vorgue

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