そもそも人間の味覚や触覚で判別できる?

しらたきの中のカルシウムとお肉が反応して、熱凝固を促進させることは事実なのですが、私達が食べた時にそれに気づくことができるのか、と言ったら、そこまで明らかな違いはないとも言われています。それが「しらたきのせいでお肉が固くなるのは嘘」説につながっているのではないでしょうか。

火の通しすぎやお肉の種類

そもそも熱凝固というのは、お肉に火を通すことで起こる反応です。しらたきが入っているいないにかかわらず、お肉に火を通し過ぎると固くなってなってしまいます。また、お肉の固さはお肉の部位にもよります。脂身の多い部位、例えばリブロースは柔らかく、甘みがありますが、脂身の少ないロースなどは比較的固く、さっぱりとしています。また同じリブロースを選ぶにしても、価格の違いで微妙に歯ごたえもまた変わってきますよね。

料理の豆知識として覚えておいて

しらたきの成分がお肉を固くするというのは、あながち嘘ではないですが、お肉が固くなる要因はいろいろあるのです。しらたきだけのせい、というわけではなさそうです。材料の他にも、火加減や調味料などにも気を配ることが必要のようです。すき焼きに限らず肉じゃがなど「しらたき」+「肉」の料理はちょっと気をつけてみましょう。
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