⑥さらにふんわり、その名も「ふんわり」

「ふんわり」は、先ほどのダブルソフトよりもさらにふんわり、やわらか~~~~~く作られている食パンです。 白いパンは、焼き色が付きにくいようにするための砂糖類の選定や焼き加減も慎重。高温で一気に焼かないのも特徴です。そのため、だいたい共通して強い発酵のにおいが残ります。
それが苦手な方は、"後味がしっかり残る"味の濃い有塩バターがおススメ。
後味に、"鼻に抜ける香り"を楽しむ無塩バターでは太刀打ちできません。
もうひとつ、大切なのがトーストする時の焼き加減です。
こんなにも美しく、耳が耳かどうかの区別すらつかないほどに真っ白な食パンですから、トーストするときも軽めに焼き色をつけるのがベター。
せっかく水分が生地内にしっかり残り、全体がしっとりふんわりしているのに、少しでも焼きすぎてしまうとザクッと重い食感になって台無しです。 ただし、トースト時間が短すぎると口の中で生地がお団子状にまとまり、なかなか溶けていってくれません。 好き嫌いが分かれる食感でしょうけれど、色の白いパンとはそういうものです。 「ふんわり」は、どこまでもやわらかい食パンを追い求める消費者の好みに応えた食パンといえます。

⑦私がもっとも好きな食パン「新食感宣言」

実は!スーパーなどで売られている食パンの中で、私がもっとも好きなのがこの「新食感宣言」です。 私の好みは、 (1)シンプルでバターの味が活きる味のパン。 (2)表面をザクッというくらいに焼いても、中身はしっとりするちょっと厚め。 (3)そして、食感は決して粘らず、 (4)口どけが良いこと。 なので、イギリス食パンや、フランスパン生地を食パンにした(パン・ド・ミーと呼ぶお店も)ような食パンのトーストが大好きです。 この「新食感宣言」は私の好みにドンピシャ!!!  フランスパンのトーストって、耳はカリッと、中は弾力もありながら口どけも良いですよね。あの、フランスパンの中の部分だけを食べているような感じなんですよ。 あまり置いているスーパーが少ないのが残念なのです。(涙)
この食パンの魅力を満喫するなら、ちょっと強めにトーストしてフランスパンのようなザクッとした食感を楽しむこと。トースト後は、しんなりしないうちに早くいただくのもポイントです。

スイートタイプ

⑧それだけで味がする「ユアクイーン ゴールド」

最近よくあるデニッシュ食パンや何もつけず焼かずに食べられる食パンなどと同じように、砂糖やミルクや油脂分がふんだんに入った、味のついた食パンです。 ただし、各社の味つき食パンの中では薄味な方で、嫌みのない味です。 トーストして口に入れた瞬間甘く、香ばしさもありパウンドケーキのような風味。味が濃いのに、後味がとてもスッキリしているのも好印象です。 食感はかなり粘りがあり、上あごにもくっつきますが、最近はこういう食感が好まれる傾向にあります。
トースト時はかなり早く焼けるので焦がさないように注意。手持ちのマーガリンの味にもよりますが、パン生地の強い味の質は意外とバターよりもマーガリンの方が相性良さそうです。

同じ食パンでも、トーストの食感は七変化

消費者のさまざまな嗜好、特に食感の好みに合わせて色々な食パンを展開している山崎製パン。
ただしトーストの食感は、同じ食パンを使っても変わります。
食パンを買ってきてからの経過日数。焼き具合。そして、切る方向によっても変わります。 食パンには生地が伸びる方向があるため、いわゆる「目」の方向があります。 ふつう食パンは上から下に向かってナイフを入れてスライスしますが、もし横に長くナイフを滑らせ、ミルフィーユのように層状にスライスしたら……目の向きが変わるので、噛んだときの食感も変わるのです。 ね、トーストって奥が深いでしょう?
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