成分を比較

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瞬間接着剤の主成分は、どの製品もシアノアクリレートですが、その配合比率や添加物に違いがありました。

セメダインの「超速乾(ハイスピード)」や「液状」タイプは、シアノアクリレート95〜97%に樹脂が添加されているのに対し、ダイソーオリジナル品は100%と、主成分の純度がより高い傾向にあります。

一方、セメダインの「耐衝撃」や「ゼリー状」タイプには、衝撃吸収や粘度を出すための特殊な樹脂や無機物が添加されています。これらの成分の違いが、瞬間接着剤の強度や性能の違いにつながっていると考えられますね。

ノズルを比較

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ダイソーの瞬間接着剤(左)とセメダインの瞬間接着剤(右)は、どちらも細口ノズルを採用していますが、ノズルの長さに違いが見られます。

ダイソーはノズルが長く、容器を傾けずに深い隙間や奥まった箇所に接着剤を垂らしやすいというメリットがあります。セメダインのノズルは少し短くなっていることで、接着面との距離を保ちやすく、狙いを定めやすいという利点がありますよ。

ちなみにセメダインの「3000ゴールド スリム」シリーズは、中身のタイプが違ってもノズル形状は共通のものが使用されています。

使用感を比較

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塗りやすさは粘度に大きく左右されます。ダイソーのオリジナル品やセメダインの液状タイプ、耐衝撃タイプは粘度が低く、塗り広げやすいです。ブランドが異なるものの、あまり使用感に大差がありませんでした

セメダインのゼリー状タイプは、垂直面や隙間に盛り付けて接着しやすいですが、液ダレが起こりやすい印象があります。速乾性のあるセメダインのハイスピードタイプは、一番固定できるのが早く、作業ストレスを軽減できました。

強度を比較

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接着の強度だけにこだわるのであれば、ダイソーのオリジナル品やセメダインの液状、超速乾(ハイスピード)タイプでもしっかり固定できました。

しかし、接着後に衝撃や振動が加わる可能性がある箇所では、特殊な樹脂が添加されたセメダインの耐衝撃タイプが特におすすめ。

ゼリー状タイプは接着面からはみ出さず盛り付けて固定できるため、接着不良が起こりにくく、結果的に安定した強度がありました。

保管のしやすさを比較

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使用後すぐに蓋をして、3日後の瞬間接着剤の状態を比較しました。ダイソーの液状タイプやセメダインのゼリー状タイプは、ノズルの先端がパサパサと少し固まってしまいました。また、セメダインの超速乾(ハイスピード)タイプは、接着剤が少し漏れ出す印象が見られます。

しかしセメダインの耐衝撃タイプは、ノズルやキャップまわりに固着や液漏れがなく、もっともきれいに保管できていましたよ。

このことから長期間の保管を考える場合、耐衝撃タイプは密閉性や液戻りの点でも優れているといえそうです。

瞬間接着剤は用途や使用感で選んで

ダイソーでは、ハケ付やペンタイプなど、用途に合わせた幅広い瞬間接着剤が販売されています。ホームセンターの瞬間接着剤との比較も参考に、ノズルや保管のしやすさ、1gあたりのコスパも異なるため、作業内容に応じて最適な瞬間接着剤を選びましょう。
※掲載商品の情報は公開時点のものです。店舗によっては取り扱いがない、または販売終了している場合もありますので、あらかじめご了承ください。
※本記事は個人の感想に基づいたもので、感じ方には個人差があります。

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