ライター : 秋山 ちとせ

ティータイムコンサルタント/webライター

次のクラフトブームは「紅茶」?

Photo by 秋山 ちとせ

「クラフト紅茶」はご当地感ある紅茶のこと。2024年は国産茶葉を使用した「和紅茶」が注目されつつあります。この記事では、紅茶コーディネーターである筆者が、和紅茶が注目されている理由やその魅力をご紹介します。

飲食業界のトレンドのひとつ「クラフト」

飲食業界のトレンドとして話題によくあがる「クラフト」。ビールやチョコレート、焼酎など、食品分野のクラフトが今注目されています。

クラフトには「手作り、職人技の」という意味があり、作り手がこだわり少量生産で作った、手作り感ある商品のことを指します。生産者や地域によってさまざまな味わいを楽しめるクラフト食品は、価格よりも質を求める消費者が増えつつあること、嗜好の多様化などにより人気が高まっています。

日本でも紅茶の人気が急上昇!紅茶で「クラフト」がくる?

Photo by 紅茶が注がれた赤と緑のティーカップと和紅茶のパッケージが置かれている

アフタヌーンティーを楽しむ「ヌン活」や、ミルクティーを使ったタピオカドリンクブームの影響で、近年日本国内でも紅茶の人気が急上昇!これまで飲料を選ぶときに「茶」が選択肢になかった人達もお茶のおいしさに気付き、手に取るきっかけとなりました。

紅茶の人気が高まる中で、国産茶葉を使用した「和紅茶」が注目されており、近年少しずつ認知度を上げています。今後、産地が細分化され各地域の味を楽しめる「クラフト紅茶」の人気が高まるかもしれませんね。

世界でも注目を集めている和紅茶

「和紅茶」は日本で作られた紅茶のことで、「国産紅茶」「地紅茶」とも呼ばれています。「緑茶が売れなくなった今、紅茶を作って特産品にしたい」「昔作っていた紅茶を復活させたい」「面白そう」などの理由で、和紅茶の生産地は年々増えているんですよ。

2022年と2023年開催、世界中のお茶を集め審査するリーフティーの品評会「THE LEAFIES」で、日本の茶園が金賞やほか多数の賞を受賞しました。和紅茶は一躍注目を浴び、世界での評価も高まりつつあります。

和紅茶の楽しみ方いろいろ

Photo by 秋山 ちとせ

和紅茶の味わいと、食事やお菓子との相性

和紅茶は生産者や地域によりそれぞれ個性があるのが魅力。海外の紅茶と比べると全体的におだやかな香りで苦味や渋味が少なく、ほんのりと甘味があるのが特徴です。

うま味と渋味が絶妙な和紅茶は、食事との相性も良く、特に和食や和菓子とはよく合いますよ。
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