ライター : macaroni_press

ビールにも合うパルミジャーノ・レッジャーノ

Photo by パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会

イタリアチーズの王様と称されるパルミジャーノ・レッジャーノは、北イタリアの限られた地域のみで、約1,000年の伝統を守り、添加物を一切使わずに職人の手により作られているチーズです。

通常、約2年という長い熟成の間に育まれる深い旨味と独特な食感が特長で、パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会の厳しい審査を合格したものだけがその名を名乗ることができ、それ以外のチーズとはまったくの別物。ビールとの相性も抜群です。

パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会おすめするペアリング

Photo by パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会

パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会が開催した「パルミジャーノ・レッジャーノの魅力と酒肴ビアペアリング」では、パルミジャーノ・レッジャーノを使ったおつまみとおすすめのビールを紹介しました。

パルミジャーノ・レッジャーノの皮×ドイツのノンアルコールビール

最初のペアリングはひと口大にカットしたパルミジャーノ・レッジャーノの皮を電子レンジで加熱しポップコーンのようにしたおつまみと、すっきりとしたドイツのノンアルコールビール、「エルディンガー・アルコールフリー」。

黒胡椒を添えると一般的なピルスナーやへレススタイルのビールによく合います。

12か月熟成×ベルジャンホワイトスタイルのイタリアンクラフトビール

2つ目は12か月熟成とベルジャンホワイトスタイルのイタリアンクラフトビール、「バラデン イザック」。最低熟成期間である12か月熟成のパルミジャーノ・レッジャーノは、まだ新鮮なミルクやヨーグルト、ハーブやゆでた野菜のような香りがし、弾力も残っており、甘さと酸味を同時に味わえます。

この若いチーズにはオレンジピールやコリアンダーの香りがする爽やかな白ビールが良く合います。同じく小麦で作られ苦みが少ないヴァイツェンスタイルのビールとの相性も抜群です。

24ヶ月熟成×ヘイジーIPAスタイル

次の24ヶ月熟成に合わせたのは、濁りのあるヘイジーIPAスタイルで、伊勢角屋麦酒の「ねこにひき」。パルミジャーノ・レッジャーノのもっとも典型的な風味が味わえる24か月熟成は溶かしたバター、バナナ、パイナップル、柑橘類といったフレッシュ・フルーツ、ナッツやスパイスの香りも感じ取れ、フルーティーなホップの味わいと、バランスの良い苦みを持つビールと好相性です。

アミノ酸の結晶である白い斑点も多く見られます。苦みが苦手な方はパルミジャーノ・レッジャーノのフルーティーさと合わせ、フルーツビールと合わせるのがおすすめです。

さらにこのビールには、枝豆と小さめに砕いたパルミジャーノ・レッジャーノに山椒の実をミルで挽き、オリーブオイルをかけた前菜をあわせました。山椒やオリーブオイルの爽やかな香りと枝豆、芳醇なパルミジャーノ・レッジャーノに香りのよいビールが絶妙にマッチする組み合わせです。

36カ月熟成×麦芽感の強いドッペルボック

36カ月熟成には、芳醇で麦芽感の強いビールであるドッペルボック「アインガー・セレブレーター」。

長期熟成によってナツメグや胡椒のスパイシーな香り、そして皮や肉のだし汁も感じ取れ、ピリッとした辛みとしっかりとした風味があるパルミジャーノ・レッジャーノが、断食期間に液体のパンとして修道士らに好まれたどっしりとした味わいのビールに良く合います。
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