ライター : macaroni_press

プラスチックゴミ問題をアートで考える「“名画になった”海 展」

今年4月1日からプラスチックゴミに関する新法案(プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案)が施行され、昨今、日本国内におけるプラスチックゴミの問題意識は急速に高まっています。

Photo by ITOCHU SDGs STUDIO

ITOCHU SDGs STUDIOで開催されている、プラスチックゴミによる海洋汚染問題をアートで表現した展示『“名画になった”海 展』では、マイクロプラスチックが舞うスノードームや、ゴッホ×AIが描く2050年の海!?の展示がスタートしました。

第二部で構成されたアート

Photo by ITOCHU SDGs STUDIO

展示は主に2つの企画で構成されていて、第一部では、「プラスチックゴミの量が魚の量を超える」と言われている2050年の海が展示。ゴッホや葛飾北斎を含む6名の巨匠が描いたらどうなるか、AI技術を用いて再現された絵画が楽しめます。

Photo by ITOCHU SDGs STUDIO

第二部では、実際に海から回収したプラスチックを、スノードームのフレークに用いた「Microplastic Globe(スノードームになった未来の海)」が5点展示されています。マイクロプラスチックに囲まれて暮らす海の生きものの姿を、幻想的な造形で表現しています。また会場では募金活動を行い、自然環境保護活動をおこなう団体へと寄付することで、プラスチックゴミ問題解決へのアクションにつながります。

深刻な環境問題を考えるきっかけに

Photo by ITOCHU SDGs STUDIO

産業活動によって排出される年間数百万トンものプラスチック廃棄物の多くは最終的に海にたどり着き、魚をはじめ、海全体の生態系に悪影響を及ぼしています。「生きものを通じて世界に笑顔と感動を」をスローガンに掲げる横浜八景島でも、海や川を脅かすこの深刻な問題に警鐘を鳴らすために、本展示会が開催されました。
ひとりでも多くの方が海洋ゴミ問題に向き合い、自分にできることを考えていただくきっかけになる展示会です。会場では、生産工程・環境に配慮したコーヒーも楽しめますよ。入館料無料なので、気軽に立ち寄ってみてくださいね。

開催概要

Photo by ITOCHU SDGs STUDIO

「”名画になった”海 展」概要
■主催:株式会社 横浜八景島
■期間:2022年5月31日(火)~2022年7月18日(月・祝)11:00~18:00
※休館日:毎週月曜日、月曜日が休日の場合、翌営業日が休館
■会場:ITOCHU SDGs STUDIO(東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden B1F)
■料金:入館料無料
※詳しくは公式HPをご覧ください
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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