ライター : dressing

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【東京】2021年にオープンした話題のベーカリーまとめ

近所の行きつけのパン屋も大好きだけど、たまにはいつもと違うパンを楽しみたい! そんなときこそ試してみたいのが話題の新店のパン。

噂の店の味を知れば、「あの店のパン、もう食べた?」と会話のネタにできるのも楽しいし、家族へのお土産やおもたせにすれば、みんなの笑顔が見られるのもうれしいところ。

パンによっては「明日の朝ごはん」として買って帰るのもありだし、いろんな楽しみ方ができるのも魅力! そこで本稿ではパン好きなら絶対行きたい、2021年にオープンした東京のベーカリーをまとめて紹介する。

【1】伝説の人気ベーカリー『ゴントランシェリエ』が日本再上陸(青山)

かつて日本でも人気を博したフランス・パリ発ベーカリー『ゴントランシェリエ』。フランス、ノルマンディーで代々続くベーカリーの4代目として生まれ、三ツ星レストランで修業したゴントラン・シェリエ氏がオーナーシェフを務めるベーカリーで、アジアや北米、中東含め世界で約60店舗を展開している人気ベーカリーだ。
日本の店舗は、2017年に惜しまれつつ撤退していたのだが、2021年7月、数年ぶりに再上陸を果たすこととなった。待望の旗艦店がオープンした場所は東京・青山。休日のショッピングや散策途中にふらりと立ち寄りたくなる好立地も魅力だ。
もちろん、世界中に店舗を持つベーカリーというだけで興味をそそられる人は多いだろう。それほどまでにお客をトリコにするパンならぜひ一度は食べてみたい!

早速にでも買いに行きたいという人は、テイクアウトもいいが、『ゴントランシェリエ』の世界観ごと楽しみたいなら、イートインを利用するのがおすすめ。

イートインスペースとなる2階フロアは、日本が大好きだというシェリエ氏が、「お客さまを自宅に招くようにおもてなししたい」との想いを込めて設計されている。

たとえば、椅子やクッションのダークグリーンも、おもてなしに最適な色をチョイス。くつろぎの空間で至福のひとときを堪能できること間違いなしだ。
同店を訪れたら、なにはともあれまず試してほしいのが、看板メニューの「クロワッサン」。
シェリエ氏の出身地であるノルマンディーの発酵バターを使って作るクロワッサンは、表面は香ばしくサックリしているが、中はエアリーでしっとりとした食感。発酵させたバターならではのコク深さも相まって、夢見心地な気分を味わえる。
甘いパンが好きなら、日本進出にあたって用意されたという「あんこと抹茶のクロワッサン」(写真上)はいかが? 抹茶生産量日本一の愛知県西尾市の抹茶をふんだんに使用したクロワッサンは、バターとあんこ、抹茶が奏でる三位一体のハーモニーも楽しい。
イートインならではの醍醐味を堪能したいなら、「じゃがいもとキャラウェイのガレット スクランブルエッグ添え」(写真上)をはじめとする朝食メニューや、ランチおよびディナータイムにオーダーできる「プレートメニュー」をどうぞ。
食後にデザートを楽しみたくなったら、焼きたてのクレープやソフトクリームをテイクアウトして、そのまま街歩きに繰り出すのもいいかも。

店舗情報

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

【2】身体にやさしい素材で作るパンは売り切れ必至! 『メゾン クロス』(用賀)

栃木の超有名ベーカリー『ペニー・レイン』や『ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション』で研鑽を積んだオーナーパティシエの黒須貴仁さんが、高級住宅街・用賀にオープンした『メゾン クロス』。

コロナ禍のオープンとあって、1回の入店人数を制限しているが、常に行列ができているほどの人気ぶりだ。
朝10時の開店とともに次々と売れていくため、スタッフはひっきりなしに焼き続けるが、それでも夕方には完売。

なぜそれほどまでに人気なのかというと、子どもにも安心して食べてもらいたいとの想いから、身体へのやさしさとおいしさを兼ね備えた商品を作り続けているから。

無農薬・低農薬の小麦粉、無農薬のふすま、有機野菜・無農薬野菜、沖縄の海水で造られた海塩、ミネラルを豊富に含んだ含蜜糖、コールドプレスの植物油、フランス産発酵バターなどこだわりの素材ぞろい。

さらに、現代人に不足しているオメガ3をパンから摂取できるよう、亜麻仁オイルや亜麻仁シードをたっぷり使用しているのも特徴的だ。
良質な素材が活きたほっこりとした味わいに癒されたいなら、まずは「和三盆餡子(わさんぼんあんこ)」(写真上・左)と、「手亡白餡子(てぼうしろあんこ)(同・右)を試してみてほしい。
大正9年創業の京都の老舗『山梨製餡所』と共同開発をしたオリジナルつぶあんたっぷりの「和三盆餡子」(写真上)は、小豆本来の風味が鮮烈であることに驚かされること間違いなし。「手亡白餡子」のなめらかなこしあんは、ふっくらやわらかな生地と相性抜群だ。
食事系パンのイチオシは、カレー好きの奥さまとの合作である「バターチキンカレー」(写真上)。7種類のスパイスをブレンドして作ったフィリングは、子どもでも食べやすいやさしい味わい。ナンをイメージして作った皮は、フィリングと相性ぴったりだ。
「プロシュート」(写真上・左)、「焼きとうもろこし」(同・中)、「ガーリックシュリンプ」(同・右)など種類豊富なフォカッチャは、季節ごとに異なるラインナップを楽しめる。無農薬野菜を使用した手作りのやさしい味わいで、食べるたび身体中に幸せな気分が満ちていくよう。
毎朝のトーストで贅沢気分を堪能したいなら、常連にも人気の食パンをぜひ試してみよう。北海道産低農薬小麦とフランス産の発酵バターを使用した「食パン 雲」(写真上・左)とその小型版「ミニ食パン」(同・右)ともに、小麦の力強いうまみとバターのコクがうっとりするほどのおいしさを醸し出している。


開店時間の朝10時、または午後3時~4時頃に来店すれば焼きたてに出逢えるので、その時間に合わせて1日のスケジュールを組むのもありかも。

店舗情報

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

【3】実力派パティシエが手掛けるパンも! 『コンフェクトコンセプト』(稲荷町)

本場フランス・パリで修業したパティシエが焼き上げるパンを楽しめる店をご紹介しよう。湯島や丸の内の人気パティスリー『タントマリー』(現在は閉店)のシェフパティシエを務めた遠藤淳史さんが東京・稲荷町にオープンしたのは、香ばしいパンや彩り豊かなケーキが並ぶ『コンフェクトコンセプト』。
ショーケースには生ケーキやシュークリームが並ぶ一方、店内の棚やテーブルには、おもたせにもぴったりな焼き菓子やヴィエノワズリー(菓子パン)がそろっている。
パリのパティスリーの名店『ジェラールミロ』や『デ・ガトー・エ・ドュ・パン』で修業した経験を持ちながら、焼き菓子やヴィエノワズリーにも力を入れているのは、パリ時代に修業した店が、ヴィエノワズリーがおいしいことで知られる店であったため。
そのため、生地へのこだわりは確かなもの。繊細に織り込まれた層の内側から、バター風味がジュワッと広がるクロワッサンは病みつき必至。外側のバリバリした食感と内側のしっとりした質感のベストバランスを考えた結果、やや大きめに仕上がっているため食べごたえも抜群だ。
今後は、アメリカや北欧で人気のパンやブリオッシュ生地のパンも出していく予定とのことゆえ、定期的に来店してラインナップをチェックする必要がありそうだ。
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