ライター : macaroni 編集部

8月5日は発酵の日!

8月5日は、「はっ(8)こう(5)」と読む語呂合わせから「発酵の日」に制定されています。みその製造メーカーとして有名な「マルコメ株式会社」が制定した記念日で、日本で古くから親しまれている発酵食品の魅力を多くの人に知ってもらいたいとの想いが込められているんです。

そんな記念日を祝して、本記事では夏に食べたい発酵食品をご紹介します。全国各地の発酵食品を取りそろえる「道の駅 発酵の里こうざき」に、おすすめ商品を教えていただきました。

Photo by 道の駅 発酵の里こうざき

「道の駅 発酵の里こうざき」の内観
千葉県神崎町の「道の駅 発酵の里こうざき」は全国初となる、発酵をテーマにした道の駅です。地元をはじめとした全国の発酵食品を取りそろえています。お店代表として、店内併設のカフェで店長を務める吉田 愛さんにお話をお聞きしました。

「販売やEC業務に加え、カフェのメニュー開発をしているため、普段から発酵食品を食べて研究しています。発酵食品は体にやさしいですし、料理に使うと味に深みが出るのも魅力です。何より世界に誇れる発酵食品は、日本の風土を活かす食文化ですよね。

また、発酵食品は、腸内環境を整えたり免疫力を高めたりする作用があるので、夏バテ防止に役立つといわれています。暑さに疲れるこの時期にぜひ食べて欲しいです!」

栄養豊富な発酵食品ですが、そのなかでも夏にぴったりの商品を吉田さんに5つ厳選してもらいました。おすすめの食べ方も必見ですよ。(※1,2)

1. 加藤敬太郎商店「特選手造り塩納豆」(山形県)

Photo by akiharahetta

120g / 340円(税込)
「塩納豆は、山形県庄内地方で保存食として古くから親しまれていた郷土料理。こちらの商品は納豆、糀、昆布、塩(海の精)が使用されています。製造しているのは、山形県酒田市の加藤敬太郎商店です。1788年から続く老舗の納豆店で、なんと、日本最古の納豆店なんですよ。

普通の納豆とは違い、とろっとしているのが特徴。豆の食感がしっかりしていて甘みもあるため、ファンも多い商品です」

Photo by akiharahetta

「納豆は、良質なたんぱく質を多く含み、スタミナ強化に申し分ない食べ物。さらに、豊富なビタミンB類が暑さからくる体力低下を防ぎ、レシチンやミネラルが弱った体にパワーをつけます。

おすすめの食べ方はねばねば丼ですね!ねばねば食材は胃や腸のダメージを修復する作用があります。納豆、オクラ、もずく、モロヘイヤなどをご飯の上にのせてぜひ食べてみてください。納豆自体に味がついているのでしょうゆは少量でもおいしいと思います」(※3,4)

2. ほりぐち農園「梅酢(うめす)」(和歌山県)

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220ml / 540円(税込)
「こちらは和歌山県南高梅農家さんの梅酢です。梅酢とは、梅干しを漬けるときに梅から出てくるエキスのこと。梅干しと同じようにクエン酸やリンゴ酢、ポリフェノールなどを豊富に含んでいるので疲労回復や肌の調子をととのえる作用が期待できますよ。梅の爽やかな酸味がたまらない、夏にうってつけの調味料です!」(※5,6)

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「いろいろな料理に使えますが、夏は梅酢を唐揚げの下味にしてみましょう。袋に鶏肉を入れ、梅酢に30秒ほど浸けてから唐揚げにするだけなので、とても簡単です。暑い時期にキッチンに立つ時間が短く済むのは助かりますよね。

浸け時間が短くても、食べたときにしっかりと梅の風味がします。さっぱりジューシーな仕上がりなので、食欲があまりないときでも食べやすいんです。定番のおかずを夏向けにアレンジしたいときに試してみてください」

3. 倉右衛門商店「くず餅」(千葉県)

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620円(税込)
「創業明治 倉右衛門商店のくず餅は、乳酸菌で発酵させたくずの根から取れるでんぷん(くず粉)を使った完全手作りの無添加商品。一般的なくず餅にありがちな発酵臭や酸味はほとんど感じないので、くせがなく食べやすいのが特徴です。

また、くず餅が発酵する過程で生まれるくず餅乳酸菌を摂取すると、免疫細胞が活性するはたらきがあると言われています」(※7)

Photo by akiharahetta

「切り分けたら、添付の黒蜜ときな粉をかけていただきましょう。控えめな甘さで、もっちりとした歯ごたえが楽しめます。涼を感じる夏のおやつにぴったりです。

関東と関西でくず餅は全然別物だったりするので、知ってるくず餅と違う……と思う方もいるのではないでしょうか。この機会にぜひ試してみてほしいですね!」

4. 平甚酒店「糀甘酒」(千葉県)

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600ml / 480円(税込)
「こちらの甘酒は、長野県でおこなわれた “全国発酵サミットinNAGANO” の甘酒品評会部門で全国3位を獲得しています。店内のカフェでも販売しているのですが、1カ月に約1,200杯出る人気商品です。保存料無添加の糀が使用され、ノンアルコールで砂糖不使用のため、老若男女問わず楽しめます。

甘酒に含まれるブドウ糖には疲労回復、たんぱく質には基礎体力や抵抗力を、ビタミン群には免疫力を高める作用がありますよ」(※2,8,9)

Photo by akiharahetta

「砂糖不使用の甘酒は、夏にぴったりな冷製スープにするのがおすすめです。ゆでとうもろこし200gと甘酒100cc、生クリーム90cc、塩、こしょう少々をミキサーにかけたらできあがり。とうもろこしと糀のほのかな甘さが堪能できるひと品で、しっかり冷やすとよりおいしくなりますよ。

とうもろこしを始めとする夏野菜にはカリウムや水分が豊富。汗で失われがちな水分を補給したり、体にこもった熱を排出したりする作用があるため、熱中症対策によいとされています」(※10)

5. 有限会社しいばむら「ねむらせ豆腐」(宮崎県)

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80g/ 1,080円(税込)
「ねむらせ豆腐は、日本三代秘境のひとつ、宮崎県椎葉村で作られている伝統食です。その名の通りゆっくり眠らせ、熟成させているのが特徴なのですが、その期間はなんと1年。手作り豆腐、昆布、麦みそを使い特別な製法で作られています。

メディアで紹介されたことをきっかけに注目され、全国的に知られるようになった商品です。豆腐に含まれるたんぱく質や必須アミノ酸、カルシウムは、疲労回復に役立ちますよ」(※11,12)

Photo by akiharahetta

「ねむらせ豆腐をパンに塗ってトーストすると、チーズのようなクリーミーな味わいが楽しめます。野菜スティックのディップとして贅沢に使うのもいいですね。

味を表現するなら和風のチーズ。濃厚で深みのある味わいに、一度食べたらはまること間違いなしです」
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