ライター : 島田 みゆ

旅&グルメ&フォトライター

教えてくれるのは……

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▲全国でもめずらしい工芸茶の専門店「CroesuS(クロイソス)銀座店」、スタッフの原田さん

そもそも工芸茶とは?

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原田さん(以下、原田):
工芸茶とは、茶葉で花を包んで作られた芸術品のようなお茶のことです。1986年、中国でも上質な茶葉の産地として知られる安徽省黄山(あんきしょう こうざん)で茶農園を営む汪芳生(おうほうせい)氏によって考案されました。

見た目の美しさはもちろん、お茶そのものの味わいも高く評価され、中国政府の国礼茶(外交のために、国を代表して他国に贈られるお茶)にも選ばれたほどです。当店は日本で唯一、汪氏の工房のお茶を販売しています。

飲んだあとも!工芸茶のさまざまな楽しみ方

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▲動物などをかたどった、お湯を注ぐ前の茶葉
原田:
工芸茶の魅力は、お湯を注いだ瞬間から飲んだあとまで、五感でいろいろな楽しみ方ができるところです。茶葉が開いていく様子、お茶が抽出される過程など、眺めているだけで自然と心まで穏やかな気持ちになるんです。まさに癒しの時間だと思います。

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▲毎日水を替えれば、4〜7日程度(種類による)楽しめる
原田:
成分を抽出したあとの茶葉は、水に移して「水中花」として楽しめます。生花の贈り物も良いのですが、贈った方がたまたま数日家を空けてしまっていたりするとお手入れが大変ですよね。

工芸茶であれば、好きなときに楽しんでもらえるので、贈り物としても心遣いを感じます。

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▲店内には、さまざまな工芸茶がずらり
原田:
一年のなかで、母の日のギフトに利用されるお客様が一番多いですね。ほかにも、ブライダルのお祝いやプチギフトとしても人気です。ギフトでもらって感激し、買いに来る方も多くいらっしゃいます。

最近では、ティータイムやリモートワーク中の飲み物にと、ご自分用に買われる方も増えました。

とってもカンタン!工芸茶のおいしい飲み方

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原田:
工芸茶の醍醐味は、茶葉が開いていく様子を楽しめることなので、ガラスのポットやカップを使うのがおすすめです。ポットはあらかじめ温めておいた方が、よりおいしく飲んでいただけます。

ひとつの茶葉で約1Lのお湯が目安です。360ml程度の小さめのポットなら、さし湯をして3回(3煎目まで)ほど楽しめます。

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▲徐々に茶葉が開き、花束のような姿に
原田:
工程は、しっかり沸騰した湯を注いで待つだけです。茶葉が開くまで約3~5分、さらにお茶の成分が抽出されるまでもう4~5分ほど待てば飲みごろ。

すべて職人の手作りなので、広がり方にも個性があって、毎回違った楽しみができるんですよ。

母の日に贈りたい!おすすめの工芸茶3選

1. 定番のカーネーション「マザーオブラブ」

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360円(税込)
母の日らしいカーネーション、福建省の茶葉を使ったスタンダード工芸茶のシリーズ。お花の色味がしっかり出ていて、上品な華やかさが特徴的です。

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渋みやクセがなく、まるでカカオのような香ばしい風味でとても飲みやすい。カーネーションはお茶にすると、香ばしくなるのだそうです。

緑茶ともほうじ茶とも違う深みや香ばしさがある、中国茶ならではのおいしさ。パッケージの裏にはメッセージと花言葉が書いてあるので、気持ちを伝えるギフトにぴったりです。

2. 大切な人へ贈りたい「オーバーザレインボー」

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360円(税込)
花の色合いが美しく、豪華な印象のお茶。黄色い花が金盞花(きんせんか)、丸い花輪がジャスミン、鮮やかなピンクの花が千日紅(せんにちこう)です。

このお茶には、「ジャスミンの虹のアーチの向こうに、素晴らしい人生が開けますように」という想いが込められているそう。大切な人に贈りたいひと品ですね。

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ジャスミンの香りがほんのり広がり、フルーツのような甘酸っぱさ、ハーブのような爽やかさが楽しめます。

飲むたびに印象が変わる複雑な深みがあり、ひと口ごとに新たな発見のある楽しいお茶。合わせるお菓子や食事によっても、さまざまな味わいに変化します。
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