ライター : Sheage(シェアージュ)

前橋を代表する和菓子を目指して

この記事は、私らしく、もっと輝く。 - ライフスタイルマガジン「Sheage」の提供でお送りします。
数々の老舗が立ち並ぶ、群馬県前橋市の中央通り商店街。約320メートル続くアーケードの下を歩いていると、鮮やかな青い色の暖簾が目を引くお店があります。それが和菓子屋さん「なか又」です。 もとは鮮魚の仲介業や練製品製造を主に行ってきた、長い歴史のあるお店でしたが、2018年の夏にまったく別の業態へとリブランディング。和菓子屋さんとして生まれ変わったのです。
売り切れになることも多いのが、どら焼きの「わぬき」です。 その名前は、前橋の旧藩主・松平氏が旗やのぼりに記していた印「輪貫(わぬき)」に由来しています。 ちなみに、前橋市の市章もその輪貫をもとにデザインされているのだそう。わぬきという名前には、市章のように、前橋の代表といえるような和菓子を目指したいという想いも込められているのです。

ふっくら生地と粒あんを堪能する定番のわぬき

わぬきには、定番のあんこを挟んだもののほかに、季節ごとに新作が登場します。まずは、オールシーズン食べられる定番の2種類をご紹介。 写真左は「つぶあん」。毎日炊き上げる少しゆるめの粒あんを、しっとりふかふかの生地で挟んでいます。ほかの種類よりも少しだけ大きめの生地作られていてボリュームがありますが、粒あんがやさしい甘さなのでペロリと食べられます。 写真右は、粒あんにバターをたっぷり添えた「あんバター」。チーズを含んだバターはこってりとした中にも酸味が感じられ、粒あんの甘みが引き立ちます。電子レンジで少し温めるとバターが生地に染み込み、より美味しく食べられますよ。

レモンチョコやブルーベリーが爽やかな限定わぬき

6月限定のわぬきにも注目です。ひとつめは、「レモンチョコヨーグルト」。粒あんの上にヨーグルトクリームをたっぷり乗せ、生地でサンド。周りはレモンチョコレートでコーティングし、さらにレモンピールをトッピングした爽やかな一品です。
続いては、「アールグレイとブルーベリーチーズ」。中身は、粒あんとクリームチーズを合わせ、ブルーベリーを贅沢に散らしたもの。アールグレイの茶葉を練り込んだ香り高い生地で挟み、大人な味わいに仕上げています。 粒あんとヨーグルトやレモン、ブルーベリーというのが意外な組み合わせですが、酸味と甘みのバランスがちょうどよくマッチしていて、いくつでも食べられてしまいそう。冷やして食べれば、蒸し暑い時期にもぴったりのスイーツになります。

ツルリと食べられるみずみずしい羊羹も

そのほか、これからの季節におすすめなのは、あんみつをそのまま固めたようなみずみずしい羊羹「よぞら」。中には、寒天でできた錦玉(きんぎょく)や、もっちりとした紅白の求肥、栗の甘露煮がゴロゴロと入っています。甘さは控えめで、ツルリと食べられますよ。

たくさんの人に喜ばれる和菓子を手にしよう

なか又が開店する11時に合わせて行くと、できたてのわぬきを購入することができます。お店の裏には中庭があり、そこで買ったばかりのわぬきを味わうこともできますよ。 見た目が美しくでおいしい和菓子の数々は、手土産にしてもきっとたくさんの人に喜ばれるはず。前橋に立ち寄る機会のある方はぜひ、なか又にも足を伸ばしてみてくださいね。
photo / なか又
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