ライター : 料理研究家ゆかり

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卵黄漬けって?

みなさん、卵黄漬けって聞いたことありますか?
その名の通り、卵黄をただ漬けるだけの、とてもシンプルな卵料理です(料理と言えるかな…?というくらい簡単です)。
がしかし!侮ってはいけません!たったそれだけで、卵黄が劇的に美味しくなっちゃうんです。今回は、王道から意外なものまで、いろんなものに漬けたレシピをご紹介します。

漬けるとどうなる?

さて、その前に少しここで卵黄漬けのメカニズムをご説明します。
卵黄の周りには、ものすごく小さな穴があいています。塩分のあるものに漬けると、その穴から水分が抜けていくのです。そして、塩分濃度の高いものが卵黄の中にしみ込んでいきます。これは、濃度の異なる2種類のものが同じ濃度になろうとする『浸透』という現象。
漬けた際にサイズが縮むのですが、それは、卵黄の水分が抜けたからなんです。

1. 卵黄の醤油漬け×おにぎり

卵黄漬けで、絶対外せないのは、王道の醤油!ギュッと身も閉まるので、おにぎりの具材にもなっちゃうんですよ。

材料

・卵 1個 ・醤油 卵が浸かる程度 ・ご飯 茶碗1杯分 ・海苔 お好み ※卵の個数や容器によって、漬けるものの量は変わります。

作り方

①卵を卵黄と卵白にわける。
この時、便利なのが、以前もご紹介したペットボトルで分ける裏技!
やり方は簡単で、ペットボトルを手でへこませて、黄身にそっとあてて黄身を吸い込ませるだけ!
卵黄は、『卵黄膜』という膜で覆われているので崩れにくく、ペットボトルの中に吸い上げられて行きます。一方、卵白は液体なので、吸い込んでもスルスル落ちてしまいます。よって、卵黄と卵白を綺麗に分けることができるのです。
※勢いよくやると、黄身が崩れてしまうことがあるので注意してください。
②醤油に3時間漬ける。
器に卵が浸るくらいの醤油を入れて、そこに先ほど分けた卵黄を入れます。あとは、冷蔵庫で3時間冷やすだけ。
③おにぎりの中に入れて、完成!
あとは、通常のおにぎりと同じように、卵黄漬けをおにぎりの中に入れて完成です!今回は、3時間漬けましたが、漬ければ漬けるほど味はしみ込んでいきます。ぜひ、お好みの漬け時間を見つけてみてください。
※長い時間漬けておくと、細菌が繁殖してしまう場合があります。24時間以上は漬けないようにしましょう。

2. 卵黄味噌にんにく×酒の肴

続いてご紹介するのは、お酒を飲む方にすごくオススメ!もちろん、お酒を飲まない人でも、ご飯のおかずとして、とってもおいしく食べられますよ。

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