ライター : 相原民人

バリスタ

正しい保存方法、知ってる?

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コーヒーをもっとおいしく飲むための知識やテクニックを、吉祥寺のロースター「ライトアップコーヒー(LIGHT UP COFFEE)」のオーナーバリスタ、相原民人がご紹介する連載の第10回。今回は、コーヒーのおいしさを逃さない保存方法や、新鮮な豆の買い方についてお教えします。もっとおいしいコーヒーを家で飲めるようになりますよ!

新鮮なコーヒー豆の選び方

保存方法を徹底していても、買ってきた豆がすでに古いものだと、保存の意味もありませんよね。コーヒー豆の保存方法をお教えする前に、新鮮なコーヒー豆の見分け方をご紹介します。豆選びの参考にしてみてください!

豆の状態のものを買う!

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コーヒーは鮮度が命。できれば挽いたものではなく豆の状態で買って、飲む直前に挽きましょう。コーヒーミルは手挽きのものでしたら2000〜3000円で買えます。電動だと10000円くらいから。もし家で挽くのがむずかしいようでしたら、挽いてあるものを買うのではなく、その場で挽いてくれるお店で買いましょう。コーヒーの焙煎をやっているようなお店はその場で挽いてくれるはずです。

焙煎日をチェック!

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コーヒー豆を買う際は、焙煎からなるべく時間が経っていないものを選ぶようにしましょう。コーヒー豆の袋に、焙煎日が書いているはずなので、要チェックです。 焙煎から時間が経つとコーヒーの成分がガスと共に抜けていき、香りが落ち、味も奥行きがなくなっていきます。ただコーヒーの飲みごろは焙煎度合や、豆の種類によってさまざまです。鮮度が大切なのですが、基本的に焙煎したては少しスモーキーなのであまりオススメしません。焙煎後3日〜10日くらいまでが飲みごろかなと思います。

豆の表面に油が浮いていない?

コーヒーは嗜好品なので、好みは人によってさまざまです。焙煎度合などは個人で好みが分かれますが、この焙煎度合によって賞味期限が異なってきます。 焙煎は果実の種であるコーヒー豆に火を入れていく作業で、この過程でコーヒー特有の香りや甘さが形成されていきます。ある一定のラインを超えると焦げが始まり、苦味が形成されていきます。このあたりでコーヒーの表面の細胞が熱に耐え切れず破壊され油が表面に浮いてくることがあります。表面に油が浮くまで焙煎された豆は、その油が空気と触れることで酸化して、嫌な酸味の原因となることがあります。このような豆はすぐ劣化しやすいので、なるべく油が浮くまで焙煎していないものを選んだほうがいいと思います。 素材のいい豆は素材の良さを活かすため、そこまで焙煎することはほとんどありません。

コーヒーのおいしさを保つ保存方法

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一般的によしとされているコーヒー豆の保存方法は複数ありますが、間違った方法も多く出回っているように感じます。基本的に大切な項目は3つです。 ・空気になるべく触れないこと ・湿度の多い場所を避けること ・温度変化のある場所に置かないこと この3つの条件を守ればどこでも大丈夫です。個人的には米びつなどを保存している場所がいいと思います。

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