ライター : omio96

コロナ禍で広まる「黙食にご協力ください」

2回目の緊急事態宣言のもと、厳しい感染症対策や時短要請を強いられ続ける飲食店。そんな状況のさなか、福岡のカレー屋「マサラキッチン」の店主ミツジさんが、2021年1月15日にツイートした「黙食(もくしょく)」というワードがトレンド入りしました。

その反響はすさまじく、リツイート数4.8万件、いいね数7.4万件(2021年1月19日現在)。ミツジさん本人もまさかこんなにバズるとは思ってもいなかったそうですが、一体なぜここまで大きな話題となったのでしょうか。

いいね7万超え。トレンド入りの「黙食」とは

「黙食」とはその字のとおり、黙って食事をすること。イートインの外食業界が苦境に立たされている昨今の世の中において、最大限の感染予防対策を行ったうえで会話せず食事することを推奨する意味が込められています。

ミツジさんいわく、こうして「黙食」を広めるべく公に声をあげたのは、ルールを守れない一部の人の行動によって、しっかりと対策を講じてお店に来てくれるお客さんやスタッフの努力が無駄にならないようにしたいと思ったのがきっかけ、とのこと。

賛同の声が多く集まる

「黙食」について書かれたミツジさんのツイートにはコメントが殺到。「素晴らしい。分かりやすい2文字」「午後8時以降はダメ、ランチもダメと行動を抑えるより、こうしてくれという言い方の方が心に響きます」「黙食中というシールを腕に貼って、食堂に行こうかな」といった賛同の声が大多数を占めていました。

医療従事者を名乗る人からは「このポスターがある店に食べに行きたいです」といったコメントも。

黙食POPはフリー素材として提供

これを受けて、ミツジさんは黙食POPをPDF化しフリー素材として提供。「当初は自分のお店のお客さんやスタッフ、自分自身を守るために作ったが、賛同する人やお店には無許可で自由に使って欲しい」と呼びかけています。

実際に飲食店を経営する人からは「ぜひ使わせてください」「ありがとうございます!」と感謝の意を表すコメントが寄せられていました。

「黙食」を通して外食の仕方を見直す

コロナ禍における外食において大きな反響を呼んでいる「黙食」。賛同の声が大多数ではあるものの、「まったく会話なしで食事はやっぱりつらい」といった意見もちらほら。さまざまな価値観や立場があり、ミツジさんも「飲食店全体が黙食をすべきとは思っていません」とおっしゃっています。

再びマスクなしで会話を楽しみながら食事できる日を心待ちにしつつ、マナーを守って臨機応変に外食を楽しみたいですね。

※本記事は、ミツジ@マサラキッチンさまご協力のもと、株式会社トラストリッジが作成しています。
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