ライター : おいしいマルシェ

臼井美紗子さん 声優・女優。節約生活の舞台女優時代に「お金をかけずに豊かに暮らす」ことを追及し、シンプルライフに辿り着く。モノを厳選し、心地よいものだけに囲まれて暮らしたい。口にいれるものも体によいものがいい――。そうやってどこにお金を使うか、より厳選するようになったが、パンだけは捨てられなかった、というぐらいのパン好き。
日本全国のおいしいお取り寄せパンの中から、いまおすすめのパンをご紹介するこの連載。第14回目は愛媛県今治市のPaysan(ペイザン)より「ノアショコラ」をお取り寄せしました。

瀬戸内海に浮かぶ小さな島のパン屋さん

Paysanとはフランス語で「農夫」という意味だそうです。店主さんはご家族と自給自足生活をするべくこの島に移住してきたそうですが、さっそくの実現とはいかなっかたよう。

ですが、パン作りの技術を活かし、なんと10ヶ月かけ独学のレンガ窯を完成させ、この地にパン屋さんをかまえられました。
手づくりレンガ窯で焼くパンは、短時間で元気に膨らみ、遠赤外線効果により外はカリッと中はしっとりした、素朴で力強いパンになるとのこと! 材料も出来る限り安全でオーガニックのものを使用した自家製天然酵母の手ごねパンということで、とても楽しみにパンの到着を待ちました。

ビターチョコと上質なくるみがぎっしり。パンとの相性もぴったり。

今回はノアショコラの大と小を両方お取り寄せしました。小麦のいい香りが食欲を誘います。早速、大の方をカットしました。
真ん中にぎっしり入ったチョコレートが何とも贅沢ですね。くるみもたっぷりと至る所にあります。
材料は自家製酵母、小麦粉、全粒粉、チョコレート、塩、胡桃。小麦粉は北海道産ゆめちからと愛媛県産セトキララ、全粒粉は愛媛県のチクゴイズミが使われているそうです。チョコレートも有機栽培のものなので、これらの素材はお子さまにも安心ですね。
まずはスライスしてそのまま頂きました。大サイズだと8枚ほどにカットできました。
ビターなチョコレートと上質なくるみが、このハード系のパンととっても合っていてすごく美味しいです! チョコレートが固くて、パリッとした食感があるのも好みでした。たまに感じるパンの塩気がアクセントになっています。チョコがない部分もパンそのものがおいしいので、くるみパンとしても楽しめました。
次にトーストして頂きました。
チョコレートがとろとろになりました。かなり味わいが変わります。溶けたチョコが口中に広がり、パンの風味も一段とアップしました。そのまま頂いたときは、パンとチョコ、パンとくるみ、など単品のかけ合わせの美味しさを感じましたが、トーストするとチョコ、くるみ、パンが混ぜ合わさった絶妙な美味しさがあります!
私はそのままが好みだったり、家族はトーストが好きだったり、くるみが大変気に入る人もいたりと、みんなで食べることで楽しい時間が共有できました。
ノアショコラの小サイズは、ひとりで朝食に食べきってしまいました。スライスせずにかぶりついてみたのですが、スライスしたときとまた味わいが違いました。丸ごとのくるみやチョコレートのザクザクとした食感がより感じられましたし、パンの小麦の味もよりはっきり感じられた気がします。ナイフを入れないで味わうのも面白いなと思いました。

これからも見守りたい純粋なパン屋さん

店主さんは、少しずつ土を耕し、作った作物や果物をパンに取り入れられたらと思っているそうです。そして、出来る限り純粋なパンを作り続けたいと仰っています。ホームページにあるブログでも愛媛県の季節の作物などの写真があり、自然豊かな島の様子が感じられ癒されます。
ノアショコラをはじめとするパンはもちろん、自給自足を目指すこのパン屋さんを、なんだか応援したくなってしまう魅力がありました!
提供元:
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ