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こだわり派のおせち選びに
お正月の食卓に欠かせない存在といえば「おせち」。年々百貨店やスーパーでの人気も増し、予約競争が繰り広げられています。栗きんとん、昆布巻きなどの具材が入った昔ながらのおせちに並び、イタリアンおせち、スイーツおせちといった“変わりだね”の存在も目立ちますよね。
「今年はどれにしよう?」「定番は飽きたな」と悩んでいたところ……。編集部一の魚好きを自負する筆者の心をつき動かす、魅惑のおせちを発見!
サカナバッカの「さかなおせち」
都立大学や中目黒にお店を構える魚屋「サカナバッカ(sakanabacca)」と、老舗水産仲卸「あわびや」が共同開発した『さかなおせち』。13品目の厳選された魚介類のみをふんだんに使用したおせちです。
今回は開発者の一人である、渡邊陽介さんにおすすめの具材とそのこだわりを伺いました。筆者が思わず「おいしい!」と唸ってしまった具材も合わせて、ご紹介していきましょう!
魚好きの心が躍る!いちおしの具材は…?
ズワイガニの黄金焼
まずは、開発者の渡邊さんが太鼓判を押す「ズワイガニの黄金焼」。ズワイガニのほぐし身に雲丹ピューレと卵黄を和えて、こんがりと焼き上げたひと品です。
頬張った瞬間にまず訪れるのは、香ばしさ。噛むたびにジューシーな蟹の出汁があふれ、あとから雲丹の香りが追ってきます。ハレの日にふさわしい豪華な品ですね。
殻付煮あわび
次は目玉商品とも言える、あわびや自慢の「殻付き煮あわび」。蝦夷あわびをじっくりと出汁で煮込んでいます。スッと噛み切れるやわらかさで、噛むほどに旨みがあふれだします。
そしてなんといっても、出汁の旨みと磯の香りのバランスが秀逸。塩気がひかえめなのもいいですね。
「氷頭なますの紅筋子添え」&「あおりいかと数の子の雲丹和え」
貴重な珍味である「氷頭」は、鮭の鼻頭の軟骨部分。こりこりとした食感で、つい箸がとまらなくなってしまいます。酸味のあるさっぱりした味わいなので、酢漬け好きにはたまりません。紅筋子のトッピングがまた食欲をかき立てますよ。
次は、筆者が最も気に入った「あおりいかと数の子の雲丹和え」。いかの甘みと雲丹の風味、数の子の歯ごたえが三位一体となった逸品です。こっくりした濃厚な旨みで、これは “日本酒泥棒” の名がふさわしいですね。
「金目鯛の幽庵蒸し」&「かじきの昆布締め」
「金目鯛の幽庵蒸し」は、上品で良質な金目鯛をタレに漬けこみ、丁寧に蒸し上げています。甘みが強くプリプリとした食感で、ごはんも進みそうですよ。ふんわりと香る柚子が、上品さをより一層高めます。
最後にご紹介するのは「かじきの昆布締め」。かじきの切り身を昆布ではさみ、旨みを凝縮しています。水分が抜けて、もっちりとした食感に。昆布ははがして食べてくださいね。残った昆布は、少しずつかじって楽しむのが筆者のおすすめ。
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