みなさんは、コンビニやスーパーで売っているお弁当に入っている、おかずとおかずを仕切る“アレ”の名前をご存知ですか?
草…?門松…?いいえ、違います。アレの正式名称は…
バラン
といいます。実はこのバランは、人造バランといい、葉蘭(ハラン)というユリ科の植物の葉を模した製品なんです。
今回は、そんな身近にありながら意外と知らない「食」にまつわる正式名称をまとめてみました!
パンをキュッと留めるアレ
→【バッグ・クロージャー】
バッグ・クロージャーの歴史はまあまあ古く、1952年にまでさかのぼります。バッグ・クロージャーを発明したフロイド・パクストンという包装機械事業を手がける会社を経営する人物でした。
ある時、りんご生産事業者から、りんごを袋に詰めたあとに、簡単に口を閉じる方法はないか、という相談をされたフロイド。彼は、移動中の飛行機の中で小さいポケットナイフとプラスチックの破片を使って、現在のクロージャーの原型を作り上げたと言われています。
その後、製パン業界が従来の包装形態から、徐々に製袋フィルム方式を取り入れたら、新規の顧客にも受け入れられ始めたとか。そのフロイドが経営していた会社こそ、現在でも有数のバッグ・クロージャー会社であるクイック・ロック社なのです!
ペットボトルの底の花状のアレ
→【ペタロイド】
まさかコレにも名前があったなんて…驚きです。ペタロイドとは、花弁状、花紋のことを指す言葉で、下から見るとペットボトルの底面も花形に見えることから名付けられたのだそう。
しょうゆが入っている魚の形をしたアレ
→【ランチャーム】
これにも名前があるなんて、さらなる驚き!
昭和29年、渡辺輝夫氏が当時のガラスや陶器製の容器に替わる物として考案、氏が昭和32年に設立した旭食品工業(現:旭創業)により商品化。
出典: d.hatena.ne.jp
なんでも「ランチ(昼食)」と「チャーム(魅力)」をかけあわせ造語なのだとか。ちなみに、焼豚のタレの場合には、容器が豚の形状をしているものもあるそうです。
カレールウが入っている銀色のアレ
→【グレイビーボート】
何となく響きがカッコいい!カレールウを入れるときにしか見えないあの銀食器にも名前があったんですね!
「グレイビーボート」という名は、いっぽうの注ぎ口が船の舳先のように細くなっているところからの命名されたのだそう。当初は、カレーのルウを入れる、いまのような用途のために作られた物ではなく、ドレッシングや、グレイビーソースを入れるために作られたんだとか。
ちなみに、フランス料理ではグレイビーボートをそのまま傾けて料理に注ぎかけるのではなく、レードルという道具を使ってすくってかけるのだそう。
そのレードルというのが…
これ、おたまでしょ?
いいえ、レードルです。
日本のおたまと瓜二つのコチラのレードルですが、形は一緒であれど名前が違います。簡単にいうと、セブンイレブンとローソンぐらいの違いでしょう。ただ…
汁の中から具だけをすくうときに使う穴あきレードル、深い容器からシロップなどをすくい出すのに使う、筒形の小さなカップで柄が長いかんろ(甘露)レードル、長いつめが放射状に伸びてカップ形になっていて、麺類をすくい取れるスパゲティレードルなど、用途によってさまざまなものがある。
出典: kotobank.jp
などなど、おたまと違い、用途によって形状が変わるのがレードルの特徴だそうです。
正式名称を知らずに使っているグッズって意外と多いですよね?あなたがいつもアレと言って使っているものググってみると正式名称が出てくるかもしれませんよ。
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