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幻のコーヒー「トアルコ トラジャ」とは?
トラジャコーヒーとはインドネシアのスラウェシ島にあるトラジャ地方のみで産出されるコーヒー豆のことです。栽培にきめ細かな配慮が必要なアラビカ種のため希少価値の高いコーヒー豆として知られています。
ちなみに「トアルコ(TOARCO)」とは、トラジャのコーヒー豆を復活させた「キーコーヒー」の登録商標です。「トラジャ(TORAJA)」と「アラビカ(ARABICA)」、「コーヒー(COFFEE)」から頭文字をふたつずつ取って「トラジャ地方で採れたアラビカ種のコーヒー」という意味で名づけられました。
なぜ「幻のコーヒー」と呼ばれるの?
もともとはオランダ領であったトラジャ地域で栽培されたコーヒー豆は高品質で、オランダ王室でも御用達になるほどでした。しかし第二次大戦が始まると栽培どころではなく農園は荒れ果て、トラジャコーヒーは死滅したと思われたため幻のコーヒーと呼ばれました。
このコーヒー豆は数10年の時を経て「キーコーヒー」の手で復活!トラジャ地域でしか生産が難しく、生産量が少ないため、今でも幻のコーヒーと呼ばれています。
トラジャコーヒーの特徴
このコーヒー豆は比較的大粒で、力強くてパンチのある味なので深煎りによく合います。高地産特有の上質な酸味とソフトな苦味、ふわっと感じるフルーティな甘みとコクが特徴のコーヒーです。
酸味と苦み、甘味とコクの全体的なバランスが絶妙なのでコーヒーが苦手な人でも飲めてしまうほどの味わいです。とても香り高く、部屋に漂う残り香でもトラジャコーヒーの余韻にひたってしまいますよ。
トラジャコーヒーの品質を高く保つ秘訣
コーヒー豆がのびのび育つことができる最適の環境
コーヒー豆も農産物なので、育つための土地や環境がとても重要になってきます。トラジャコーヒーのふるさとは赤道直下のインドネシア・スラウェシ島です。
そこは弱酸性の土壌や適度な年間降雨量、気温や日中の強い日差し、昼夜の大きな寒暖差などアラビカ種コーヒーの良質な生産には欠かせない理想的条件をすべて満たしている土地となっています。そのため実が固く引き締まり、香り高く味わい深いコーヒー豆が育つのです。
厳しい品質管理と熟練した人の手による正確で丁寧な作業
トラジャコーヒーの大きな特徴は、その生豆について非常に厳しい品質規格を設けている点です。まずトアルコトラジャとして認められ収穫できるのは、赤く完熟した実だけ。ひと粒ひと粒を熟練者の手によって厳選しながら手摘みで収穫していきます。
選別にも厳しい基準を設定し、発酵豆や黒豆、砕け豆などコーヒーの品質にダメージを与える欠点豆の混入がないように熟練者のハンドピッキングで徹底的に除去します。
このように、厳しい品質管理とひとつひとつの工程を人の手によって丁寧に行った結果として、品質の高いトラジャコーヒーを維持することができるのです。
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