ライター : cucunyaroti

ブランド米「ミルキークイーン」って?

ミルキークイーンとは、平成元年から平成6年まで行われた国の「スーパーライス計画」の一環で開発されたお米の種類です。日本の国家プロジェクトとして、全国の農業研究センターと農水省が主導し作られた、いわゆるエリート米。 ミルキークイーンは、「科学の町」として有名な茨城県、つくば市の農業研究センターで生まれました。「コシヒカリを超えるような、もっとおいしいお米を作りたい!」という多くの科学者・研究者たちの熱い情熱があったからこそ生まれた品種なんです。

名前の由来ってなに?

お米の名前はどのように作られるかご存知ですか?日本で代表的なお米「コシヒカリ」や「ササニシキ」など、カタカナ表記されているお米は、国が開発したお米の品種。それに対して「ひとめぼれ」や「おぼろつき」などひらがな表記されているお米は、各都道府県が開発したお米の品種として区別されています。 つまり、ミルキークイーンは国が開発したお米なのでカタカナ表記。そして「ミルキー」という名前の由来は、玄米が半透明で乳白色をしているからです。お米の女王様のような「ミルキークイーン」。栽培は女王様と同じように繊細なよう。米粒の内部に亀裂が入るような「胴割れ米」にならないように、生産者たちは気を付けて管理しています。

人気の理由は2つある!

1. とにかくもちもち!

ミルキークイーンの特徴は、もち米のようにもっちりと粘り気があることです。1度食べたことがあるかたなら、その表現がすぐにピンとくるはず。あっさり!というよりは、こってり派。クセがなく、ついつい食べ過ぎてしまいます。噛めば噛むほど、やさしい甘みが口の中に広がり、ほっこりと安心するようなやさしい香りが残ります。

2. 冷めてもおいしい!

ミルキークイーンは低アミロース米として開発されているため、冷めても固くなりにくいのが特徴です。低アミロース米とは、アミロースの含有量が少ないこと。その量は、コシヒカリに比べて半分以下となっています。冷めてもおいしいのは、お弁当生活の方にはとてもうれしいポイントですね。朝、ご飯を詰めても、お昼に食べるころまでパサパサっとなりにくく、もちもち食感が残ります。

ミルキークイーンにおすすめの料理とは

ミルキークイーンは、そのまま白米で食べるのが1番のおすすめ!もちもちとした食感と、やさしい香りがそのまま楽しめるからです。その次におすすめなのが、炊き込みご飯!ミルキークイーンのもちもちとした食感を生かし、ふっくらと味わい深く仕上げます。 次におすすめなのが、おこわです。シンプルに栗おこわや、山菜おこわなど、季節の旬の素材と組み合わせて1年中お楽しみいただけます。冷めてもおいしいので、おにぎりやお弁当にもぴったりですよ。お米をかえるだけで、いつものお弁当が何倍もおいしく感じるはず! 炒め料理は、もっちりとした粘り気は少し邪魔してしまうので、気を付けて料理しましょう!カレーやシチューなども、さっぱりとしたお米のほうが向いているかもしれませんね。
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