ライター : macaroni_press

「SWEETS MEETS ART」プロジェクトとは

人気バターサンド専門店「PRESS BUTTER SAND」と、アート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker」がタッグを組み、全4回に渡る限定プロジェクト「SWEETS MEETS ART」がスタートしました。

若手アーティストが実際にバターサンドを味わい、そのインスピレーションをアートに昇華。描き下ろしの作品がパッケージデザインに使用され、アートとスイーツが融合した、まったく新しい“食体験”が誕生しました。

本プロジェクトは、「PRESS BUTTER SAND」のプレミアムライン「PRESS BUTTER SAND GALLERY」からの展開で、味覚・視覚・嗅覚・食感・聴覚といった五感を総動員して感じるクロスモーダル体験を目指し、まさに「見る・食べる・感じる」を一度に楽しめるシリーズです。

実際に発表会に行ってきました!

Photo by 株式会社 BAKE

筆者は今回、都内で開催された「SWEETS MEETS ART」発表会に足を運びました。ギャラリー風に装飾された空間には、第1弾のアートパッケージを手がけたnico itoさんの作品が展示され、来場者はお菓子を手にしながらまるで展覧会のような体験を楽しんでいました。

バターサンド〈バニラココナッツ〉をひと口味わうと、甘やかなバニラとまろやかなココナッツの風味がじんわり広がり、そこにアート作品の世界観が重なって、想像以上に“没入感”のある味わい。まさに、アートとスイーツのコラボレーションが生んだ、新しいお菓子体験でした。

第1弾アーティスト:nico itoさんの世界

Photo by 株式会社 BAKE

第1弾に登場したのは、1996年生まれのビジュアルアーティスト・nico itoさん。彼女の作品は「存在しない世界のワンシーン」をテーマに、レトロと未来が同居したような独特のビジュアルが魅力。

今回のパッケージアートも、そんな彼女の独自の世界観がぎゅっと凝縮された一枚。
「夏の暑い陽射しを浴びながらお昼寝していたら、寝ぼけてバニラアイスの上に乗ってしまい、起きたらバニラココナッツパフェになっていた!と驚いてびっくりしている目覚めの様子」を描いたというイラストには、ふわっと甘くて不思議な“おいしさの夢”が詰まっています。

バニラのとろけるようなやさしさ、ココナッツのゆるく愛らしいキャラクター性をユーモアたっぷりにビジュアル化した一枚は、まるで絵本の1ページのよう。見た瞬間に物語が広がり、味わう前から世界に引き込まれるような魅力があります。

食べ終わったあとも“アート”は続く。特別仕様の「缶パッケージ」に注目!

Photo by 株式会社 BAKE

今回の「SWEETS MEETS ART」では、通常のPRESS BUTTER SANDで採用されている紙箱ではなく、“缶パッケージ”を採用しています。これは、アーティストさんが描き下ろしたアート作品の色合いやタッチを、より忠実に美しく表現するためのこだわりから。

また、食べ終わったあとも楽しみが続くのが缶の魅力。お気に入りのアクセサリーを入れたり、文房具をしまったり、子どもとの“おやつタイム”の記憶を詰めたり…。購入者の生活の中で、長くそばに置いてもらえるような「特別な存在になってくれたら嬉しい」という想いが込められているそうです。

トークセッションレポート:「お菓子とアートが出会うとき」

Photo by 株式会社 BAKE

発表会当日には、「PRESS BUTTER SAND」を運営する、株式会社BAKE 取締役兼CBO 北村萌氏と、「ArtSticker」を運営する、株式会社The Chain Museum 代表取締役 遠山正道氏によるトークセッションが開催されました。プロジェクトの裏側や、それぞれの“アート観”が交差する貴重な時間となりました。

「おいしさの次に、デザインが大事」—北村萌氏

Photo by 株式会社BAKE

「私たちは“お菓子をただ売る”のではなく、“感動体験を届けたい”という気持ちでプロダクトを作っています。今回のプロジェクトは、まさにその信念を形にしたもの。アーティストさんが実際に食べて感じたことを、ひとつの絵にして表現してくれる。そのプロセスそのものが本当に面白くて、パッケージの完成形を見たときには感動しました。」

「缶という形を選んだのも、アートの色味や世界観をしっかり再現したかったから。そして何より、食べ終わってからも、使い手の暮らしにずっと残る“アートピース”として存在してほしかったんです。」
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