ライター : 長曽我部 真未

管理栄養士

イワシの栄養と効果効能

栄養と効果効能

  1. 体のさまざまな材料になる「たんぱく質」
  2. 脳の発達や血液を健康に保つ「DHA・EPA」
  3. 健康な骨の維持に役立つ「ビタミンD」
  4. 糖質、脂質、たんぱく質の代謝に関わる「ビタミンB2」
  5. 歯や骨を作る「カルシウム」

体のさまざまな材料になる「たんぱく質」

イワシ100gに含まれるたんぱく質は、19.2gです。

たんぱく質は筋肉や臓器、血液、皮膚など、体のさまざまな組織を作る材料になります。さらに、体の機能を調整するホルモンや酵素、抗体、神経伝達物質などの材料でもあるため、重要です。(※1,2)

脳の発達や血液を健康に保つ「DHA・EPA」

イワシ100gに含まれるDHAは870.0mg、EPAは780.0mgです。

DHAやEPAは体内ではほとんど作られない必須脂肪酸です。DHAは、乳幼児の脳や神経の発達に必要と言われています。EPAは、血液の性状を健康に保ち、血栓ができにくくしたり、血液中に脂質が高くなる病気対策になったりしますよ。(※3,4)

健康な骨の維持に役立つ「ビタミンD」

イワシ100gに含まれるビタミンDは、32.0μgです。

ビタミンDは、カルシウムの吸収や骨の成長を促進したり、血中のカルシウム濃度を調節したりすることで、健康な骨の維持に役立ちます。また、免疫機能を調整する作用もありますよ。(※1,5)

糖質、脂質、タンパク質の代謝に関わる「ビタミンB2」

イワシには、100gあたり0.39mgのビタミンB2が含まれています。

ビタミンB2は糖質、脂質、たんぱく質の代謝やエネルギー産生に関わる栄養素です。とくに脂質の代謝をサポートするため、ダイエット中の人や脂質を多く摂る人は、積極的に摂るように心がけましょう。(※1,6)

歯や骨を作る「カルシウム」

イワシ100gあたりに含まれるカルシウムは、74mgです。

カルシウムは歯や骨を作る材料となるほか、筋肉の収縮や神経を安定させるはたらきがあります。カルシウムを効率よく摂るためには、ビタミンDと一緒に摂取することが大切です。イワシにもビタミンDが含まれていますが、イワシのほかにさんま、生鮭、きのこ類にも豊富に含まれていますよ。(※1,7)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ