ライター : vorgue

1日16ピースのみ!幻のショートケーキ

雑多な新宿の喧騒のど真ん中、新宿アルタからも徒歩20秒程度というそのビルの地下に、「自家焙煎珈琲 凡(じかばいせんこーひー ぼん)」はあります。こんなすごい場所に創業30年以上の喫茶店、さぞかしすごいお店なんだろうと思いますよね。そうです、本当にすごいんです!
自家焙煎珈琲 凡の、幻とも言われている1日16ピースしか食べられないショートケーキが話題になっているのをご存知ですか?もちろん、ショートケーキのみならず全てにおいてすごいお店なのですが、このショートケーキは「すごい」の一言では語りつくせないほど魅力あふれた商品なのです。テレビや雑誌でも幾度となく紹介されている凡の秘密に迫ってみましょう!

新宿「自家焙煎珈琲凡」

お店は新宿駅の目と鼻の先。新宿駅東口を出たら道路を渡って靖国通り方面に数十歩歩いた所にあります。新宿駅東口からでも徒歩3分です。
大きなお店の看板に埋もれてしまいそうな、手作りの木の看板が逆にちょっと目立つかもしれません。ビルの1階にはバッグなどのお店「メルバ(MELBA)」があるのが目印です。
ビルの階段を上り下りする個人経営の喫茶店は、どうも入りにくいという印象があるのは私だけではないはず……。こちらのお店の外観も例に漏れず、ちょっと足踏みをしてしまいそうな地下への階段をおりなくてはいけません。
しかも手作り感が染み出すお店の看板を見ていると、正直言って不安感を感じる女性も多いはず。女性1人客はちょっと入りにくいと感じるかもしれませんね。
しかし、勇気を出して1歩お店に入ると、そこは別世界。ここは住宅街の昔からある喫茶店なのでは?と勘違いしそうなくらいの静けさ。内装だけを見た人は、ここが新宿だなんて思いもしないはず。
長いカウンター席と、大きなテーブルが2つだけのお店です。店内にはクラシックが流れて、静かなひと時を過ごすことができます。そして意外にも昔ながらの喫茶店にも関わらず、店内には女性客が多いのです。
このお店に入って驚くのはカウンター裏に並ぶコーヒーカップの数々。常時数百種類ある中から、マスターがその客に合いそうだと思われるカップでコーヒーを提供してくれるというこだわり。その日の服装や身に着けているものなどから最適なカップを選んでもらえるというだけでも楽しみがあります。
また店内にある焙煎機で当日焙煎した豆のみを使った本格的なコーヒーにもこだわりを感じます。

これが幻の「大人のショートケーキ」

高さがしっかりあるショートケーキ。初めて食べる人の第一印象は「でかい!」の一言に尽きます。断面にはクリームに埋まるこれでもかというくらいの量のいちご。この見た目だけでもインパクトはかなりのもの!
もちろん見た目だけでなく味も満足のいく内容です。こだわり抜かれた生クリームは甘さ控えめ、上からかかっているいちごのジャムもほとんど甘みがなく、いちごの本来の甘みと爽やかな甘酸っぱさを堪能できます。これだけの大きさのケーキなのに、もたれる事なくさっぱりといただけるのは甘さ控えめの味付けと、そのほとんどがいちごだからなんでしょうね。
このショートケーキケーキには植物性の生クリームは使われていません。動物性100%の本物の生クリームのみが使われています。動物性の生クリームは体に悪そうというイメージを持つ方もいるかもしれません。でも、乳化剤や安定剤などの添加物が含まれる事の多い植物性の生クリームに比べたら、生乳100%の動物性生クリームは安心して食べることができますね。

幻のショートケーキと言われる理由

1.できのよいいちごが入荷した時にしか作らない

なんと、こちらのショートケーキはその日のいちごの入荷状況によっては作られない日もあるのです。できのよいいちごが入荷した時にだけ作られ、いちごの仕入れ値によってケーキの値段も変わる、まさに「いちご次第」のケーキなのです。

2. ジューシーな「さがほのか」がたっぷり

主に使用しているいちごは佐賀県産の「さがほのか」。あまおうや紅ほっぺに比べると甘さは控えめですが、なんと言ってもジューシーなみずみずしさは最高です!ショートケーキにありがちな、ケーキがすごく甘くていちごだけがすごく酸っぱく感じる事はありません。ケーキの甘さが控えてある分、いちごの甘みもしっかり感じる事ができるんですね。

3. 植物性生クリーム不使用

いちごにこだわるからこそ、いちごに合う生クリームを使う。マスターに言わせると植物性の生クリームは「偽物生クリーム」なんだそうです。確かに植物性の生クリームは植物性油脂が原料。つまり、普段私たちがお料理などに使う菜種油やオリーブオイルのような油が原料なのです。これを生クリームに近い物にするためには乳化剤や安定剤などの添加物など、さまざまな混ぜ物をしなくてはいけません。このことからもマスターは「偽物生クリーム」と言っているのです。
生乳100%の原料で作られている動物性生クリームならそう言った混ぜ物は一切ありません。クリーム本来のコクや旨味がしっかり感じられます。植物性クリームにありがちなベタベタ感やイガイガ感のようなものはなく、ふんわり軽やかなクリームなのです。
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