ライター : macaroni_repro

爽やかな緑を和菓子で感じる。

春は、桜や桃などの華やかなピンクがまぶしい季節。みずみずしく芽吹く若葉のグリーンと組み合わせて、春の自然を堪能しませんか。 日本橋三越本店の菓遊庵に届いた全国各地の和菓子の中から、この季節ならではの「緑を感じる和菓子」4品をご紹介します。

春の花咲く野山に見立てた「花けしき」

<三英堂>花けしき 6個入 616円(税込)
「三英堂」は、京都・金沢に並ぶ日本のお菓子処、松江の菓子舗。城下町である松江は豊かな自然にもめぐまれており、その美しさを表現した創作菓子のひとつが「花けしき」です。 「花けしき」のカルカン風の生地は、美しい花々が咲き乱れる春の野山をイメージしたピンクとグリーン。 大納言小豆を散らしてふっくらと蒸し上げられ、口どけ良く上品な甘さです。心が明るくなるような春の色と、ふんわりと口の中に広がる春の味を楽しんで。

菜の花畑の上に蝶が舞い踊る「野遊び」

<七條甘春堂>(a)野遊び、(b)花かすみ 各1棹 918円(税込)
もちっとした食感のあずきどうふ「京豆水」が人気の京都の菓子舗「七條甘春堂」。 江戸時代から続く歴史を持つ銘店の季節工芸菓は、その季節ごとに2種類用意されています。 「野遊び」は小倉ようかんの上に和の美味しさで春景色を描いた、2層仕立ての棹菓子。 菜の花畑をひらひらと舞う黄色い蝶の姿が描かれています。

透明の葛の中に広がる緑が美しい「葛よもぎ」

<山中石川屋>葛よもぎ 4個入 540円(税込)
石川の「山中石川屋」といえば、加賀名物の娘娘饅頭(にゃあにゃあまんじゅう)が有名。ですが、四季の味わいを美しく、美味しく表現した季節の和菓子も人気です。 涼やかな緑色の「葛よもぎ」もそのひとつ。 里山の自然を感じさせるよもぎを練り込んだ葛で、北海道産小豆のこし餡を包んでいます。もっちりした葛となめらかなこし餡、そしてよもぎの豊かな風味を、つるんとしたのどごしで味わって。

緑の生地に緑の粉をまぶした「抹茶わらび餅」

<文の助茶屋>(a)抹茶わらび餅 1個 378円(税込)、(b)わらび餅 1個 324円(税込)
明治末期、上方落語家の二代目桂文之助が創業した「文の助茶屋」は、甘酒やぜんざいなど、昔ながらの甘味がいただけるお店です。 看板商品の「わらび餅」は、ほんのりとしたニッキの風味が深煎り京きな粉の香ばしさにマッチする一品。まろやかな食感の中にもコシがあります。 宇治抹茶を使った美しい緑色の生地に、抹茶きな粉を散らした「抹茶わらび餅」も人気。抹茶のほのかな苦味がわらび餅の甘みに溶けあい、絶妙な味わいが楽しめます。
味も見た目も「甘さ」を引き締め、また、引き立ててくれるグリーン。そろそろ桜も散り始める頃ですが、今度は春らしく生命力あふれる緑を堪能してみてはいかがでしょうか。
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