Name: 「美生柑」とは？旬やおいしい食べ方まとめ
Cuisine: 日本

美生柑とは？

みなさんは「美生柑（みしょうかん）」というフルーツをご存知でしょうか。ずっしりした見た目やさわやかな風味から「和製グレープフルーツ」と呼ばれることも。どのような味なのか、どうやって食べるのか？など、美生柑について詳しくご紹介します。

美生柑の意味

美生柑は、ミカン科ミカン属ブンタン類の柑橘類です。別名は「河内晩柑（かわちばんかん）」。熊本県河内町の民家の庭で偶然発見されたのがきっかけといわれています。柑橘類のなかでは遅く実をつけることと、地名をあわせて名づけられました。

また、美生柑は愛媛県愛南町（あいなんちょう）にある「マルエム青果」の登録商標です。愛南町の旧名「御荘（みしょう）町」が名前の由来とされています。登録商標されているため、マルエム青果以外の河内晩柑を美生柑と呼ぶことはできません。

なお、河内晩柑は産地によって呼び名が異なります。熊本県では「ジューシーオレンジ」「ジューシーフルーツ」、鹿児島県では「サウスオレンジ」、愛媛県では「愛南ゴールド」「宇和ゴールド」「愛南ゴールド」「灘オレンジ」などと呼ばれています。

美生柑の特徴

美生柑と同じ種類に属する文旦は、春に開花して夏から冬にかけて実を大きくし、12月～翌1月頃に収穫します。一方、美生柑は春に開花して実をつけた状態で越冬させ、翌年3月以降に収穫するのが特徴。美生柑は寒さに弱いため、霜がほとんどおりない温暖な愛媛県愛南町の気候に適しています。

また、見た目や味にも特徴があります。美生柑の果皮は、グレープフルーツに似た黄色。果肉は淡い黄色で、ジューシーです。香りはさわやかで上品。グレープフルーツにくらべて酸味や苦みが少ないため、小さなお子さんも食べやすいですよ。