ライター : Raico

製菓衛生師 / スイーツ&フードアナリスト / フードライター

アーモンドプードルとはどんなもの?

アーモンドプードルとは、アーモンドを細かく砕いて粉末状にした食材です。焼き菓子の生地に加えたり、アーモンドクリームやマジパンに使ったりします。

またアーモンドプードルは、皮付きと皮なしの2種類に分けられます。皮付きのアーモンドプードルは、色と風味が強いのが特徴。焼き菓子に使用すると色付きがよく、アーモンドの風味が強く出ます。

皮なしのアーモンドプードルは色が薄くて白っぽいため、使ってもあまり色に影響がありません。使い勝手がよく、香ばしい風味を残したいときにいろいろなレシピに使われます。

アーモンドパウダーとの違い

アーモンドパウダーとアーモンドプードルは同じものです。アーモンドプードルのpoudre(プードル)とは、フランス語で「粉末」を意味します。英語のpowder(パウダー)と同じ意味です。

アーモンドプードルの役割

しっとりと仕上げる

アーモンドプードルは小麦粉といったほかの粉類に比べて、油分を多く含む食材です。マフィンやフィナンシェなど焼き菓子の生地に加えると、しっとりした仕上がりに。また湿気を吸収する性質もあり、焼いても湿気をキープしてしっとりした食感に保ってくれます。

風味やコクを加える

アーモンドプードルを加えると、アーモンドの風味やコクを足すことができます。アーモンドを粉砕しているため、独特の風味が広がりやすいです。アーモンドには脂質も含まれるので、風味やコクとともに、なめらかさや味に深みが出るのも特徴。

さらにアーモンドプードル入りの生地を焼くと、香ばしい風味がプラスされて、高級感のあるリッチな味わいに仕上がります。

サクサク食感にする

アーモンドプードルには、グルテンがありません。クッキーの生地に加えると粘りが出ないうえに、水分を吸収して生地は乾燥します。そのため焼いたときに、サクサクしたりホロホロと崩れたりする食感に仕上がるというわけです。ただ焼き足りない場合は、サクサクした食感にならないことがあります。

編集部のおすすめ