ライター : 白井シェル

フリーライター

堅パン(かたぱん)とは?

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日本全国に「堅パン」と呼ばれるものは複数ありますが、一番有名なのは北九州市の堅パンです。それ以外にも、香川県名古屋市にも「堅パン」と呼ばれる食べ物が存在します。

この記事ではそれぞれの堅パンの特徴や種類、食べ方を紹介。興味がある方はぜひチェックしてみてくださいね。

堅パンといえば北九州「くろがね」。香川や名古屋にも

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堅パンといえば「くろがね」のものが有名です。

堅パンとは大正時代の現北九州市官営八幡製鉄所(現在の新日鐵住金株式会社 八幡製鉄所)で従業員の栄養補助のために生まれた保存食です。たくさん作って長期間の保存ができるよう水分を最低限の量にした結果、とっても堅い「堅パン」が生まれました。

地元の方に愛されており、さらに、2015年の官営八幡製鉄所関連施設の世界遺産登録により、おみやげとしての注目度が急上昇中の商品です。

「くろがね」とはどんな意味?

「くろがね」とは鉄を意味する言葉です。パンの堅さを表すのに鉄を意味する“くろがね”を使うとは驚きですね。

パッケージ裏の注意書きには「たいへん堅い商品ですので、歯の弱い方はご注意ください。」との言葉があり、その堅さが普通ではないことがうかがえます。

香川県や名古屋にも「堅パン」がある!

香川県善通寺市にある老舗「熊岡菓子店」では、「カタパン」というお菓子を販売しています。兵隊の非常食として開発されたのが始まりで、ほんのり甘くて非常に堅いのが特徴。「石パン」や「角パン」など複数の種類があり、現在でお土産としても人気なんですよ。

愛知県名古屋市の大須には、「かたパン」という名物が。「岩瀬パン」というレトロなお店が販売している商品で、ビスケットのような見た目をしています。ほんのりと甘く、ほかの「堅パン」に負けずとも劣らない堅さが楽しめますよ。

堅パンとは?

  1. 北九州の「堅パン」は官営八幡製鉄所で生まれた保存食
  2. 「堅パン」は長期間の保存が可能なよう水分量を低くしたため堅くなった
  3. 香川県善通寺市の「熊岡菓子店」では「カタパン」が、名古屋市大須の「岩瀬パン」では「かたパン」が販売されている

味の種類も豊富

堅パンにはさまざまな種類があり、いろんな味が楽しめます。

ノーマル&胚芽入り

シンプルな見た目通りのじんわりとやさしい、たまごボーロにも似た甘さが口の中に広がります。
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