ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

銀杏は2億年以上前から存在する!?

銀杏(ぎんなん)とは、秋に黄金色に紅葉するイチョウの木の実です。ちなみに、"イチョウ"も漢字では「銀杏」と書きます。 イチョウは中国が原産といわれており、なんと2億年以上も前から地球に存在するとても生命力の強い植物なのです。枯れにくく手入れが楽なので街路樹として多く使われ、秋限定で黄金色のトンネルになるイチョウ並木は各地で観光スポットにもなっていますね。 ただ、悪臭とも言える独特のにおいは、足の悪臭と同じ物質からできており、サルやネズミなど哺乳類全般に嫌われるため、太古の昔から生き残ったと考えられています。においが嫌われるため、街路樹によっては実をつけない雄株で統一されている場所もあるほどなのだとか。

気になるカロリーは?

銀杏は、100gあたり171kcal。(※1)ひと粒(2g)あたりで換算すると、3kcalです。火を通すと、ほくほくと小さいながらも満足感が得られることを考えると、比較的低カロリーと言えるでしょう。

意外と優秀!銀杏に含まれている栄養成分

ビタミンE

銀杏には、ひと粒(2g)あたり約0.01mgのビタミンEが含まれています。ビタミンEの最大の特徴は、強い抗酸化作用。その作用により、不飽和脂肪酸やそのほかの成分の酸化を抑制する働きがあります。(※2)

ビタミンB1

銀杏はビタミンB1も含まれており、ひと粒(2g)あたり0.01mgです。(※1)ビタミンB1は糖質の代謝に深く関わっており、不足すると体内のエネルギーが足りなくなって、倦怠感を覚えることも。(※3)

カリウム

銀杏ひと粒(2g)あたり14mg含まれているカリウム(※1)には、ナトリウムとともに細胞液の浸透圧を調整する働きがあります。塩分の過剰摂取により体内のナトリウムが多くなってしまったときには、排出を促す効果も認められています。(※4)
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