ライター : macaroni トレンド

島根は出雲だけじゃない。西部エリアのおすすめグルメと伝統芸能

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中国地方の北部に位置する島根県。“神々の国” と呼ばれる出雲の地は、縁結び出雲大社が有名です。出雲が島根県内の東部にある影響もあり、西部エリアのことをよく知らない人も多いのでは。

世界遺産に認められた「石見銀山遺跡」は広く知られるところですが、実はそのほかにも西部エリアならではの名産物や伝統芸能があるんですよ。本記事では、旅好きなら知っておきたい、島根県西部の魅力ポイントをご紹介します。

漁獲量No.1!大きく脂がのった「大田の大あなご」

実は、島根県は3年連続で漁獲量日本一を誇る、穴子の名産地。とくに西部に位置する大田市は県内ナンバーワンの漁獲量で、「大田の大あなご」と呼ばれているのだとか。

大田の穴子の特徴はその大きさで、一般的なサイズが30cm前後であるのに対し、50cm以上が通常といいます。大きいだけではなく脂がたっぷりのっているのもポイント。これは、島根半島沖の海流の影響で穴子のエサとなるプランクトンが豊富だからだそう。

市内には穴子料理の名店が軒を連ねる

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大田市内には、大あなごを扱う名店が軒を連ねます。穴子一本をまるごと天ぷらにした天丼、穴子の押し寿司、穴子を使ったフライのバーガーなど、提供メニューは店によってさまざま。

数あるなかでもおすすめしたいのは、JR大田駅近くの「日本料理はたの」。懐石料理をベースとした、繊細な穴子料理を堪能できます。

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穴子料理といえば、甘く煮詰めたタレをかけた煮穴子が定番ですが……。同店の懐石コースでは、酢味噌を添えた「穴子の酢の物」が提供されました。いつもの穴子とはまったく表情の違うさっぱりとした味わいに意表を突かれます。

臭みの出やすい穴子をきれいに処理し、タレでごまかさずにシンプルな調理法でいただく。これは穴子をよく知る現地のお店ならでは。

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ふわふわの食感を最大限に活かすため、穴子を蒸してから炊いた逸品。出汁の利いたやさしい味付けに、穴子本来の繊細な旨みも感じられました。

大田の大あなごを食べれば、今までの穴子の印象も一変するはず。

その呼び名は浜田市が発祥!? 高級魚「のどぐろ」

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「鈴蘭別館」の『のど黒炙り丼』
のどぐろがよく獲れるのは日本海沿岸。石川県や長崎県の特産物としても親しまれていますが、島根県浜田市はおいしいのどぐろが穫れることで有名で、「どんちっちノドグロ」という名のブランド魚も出荷しています。

市内の漁師の間では「のどぐろの呼び名は浜田が発祥」といわれているのだそう。

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「アウルリゾート」の『のどぐろの包み焼き』
浜田市ののどぐろは、身がやわらかく脂が甘い!やわらかいとはいえ、身がだれているわけではなく、ほぐれるような食感です。噛むたびににじみ出す上質な脂に、自然と笑みがこぼれます。これぞ高級魚の名にふさわしい食べごたえ。

贅沢に炙った海鮮丼やふっくらと蒸し上げた包み焼き、握り寿司など、島根県では豊富なのどぐろメニューを楽しめますよ。

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「アウルリゾート」の『アウル特製 海鮮鍋』
島根県の沖合底びき網漁船団は、漁獲期間を制限することで、限りある水産資源を守るための活動もおこなっているそう。おいしく食べるためにのどぐろを獲るだけではなく、自然環境の一部として大切にしているのですね。

のどぐろのお土産を買うなら「はまだおさかな市場」

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のどぐろ関連のお土産を買うなら「はまだおさかな市場」がおすすめ。炊き込みごはんの素、のどぐろの出汁、ふりかけなど商品のラインアップが豊富です。

のどぐろだけではなく、浜田漁港でその日水揚げされた魚介をいただけるフードコートも併設。出雲そばやご当地練り物「赤天」のお土産も購入できますよ。

日本酒発祥の地。おいしい水と米で造られた地酒

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日本酒の発祥地といわれる島根県。日本最古の歴史書である『古事記』に記載された出雲神話には、神々が出雲に集まり酒宴を開いたという伝承があり、古来より日本酒と繋がりの深い県なのだそう。

また、良質な水と米がそろう土地柄、おいしい地酒が造られます。
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