ライター : macaroni公式

学校給食にこめ油が使われていること知っていますか?

Photo by 木下誠

こめ油とは、名前の通りお米を原料として作られている油のこと。油独特のニオイが少なく、酸化しにくい特徴があることから、普段の料理に使うのにとてもおすすめです。

また、こめ油に含まれる成分のひとつ(植物ステロール)には、コレステロールを低下させる作用もあるため、体にやさしい油としても注目されています。

こめ油の老舗で、和歌山県にある築野食品工業のこめ油は、国産の米ぬかを使用し国内で製造しているため、安心安全のこめ油。このこめ油、実は多くの学校給食や保育園給食などでも使われているんです。

なぜ、こめ油が使われているのか?その理由を探るべく、今回は東京都江東区にある「南砂第二保育園」へお伺いさせてもらいました。園長先生や給食の献立を考えている管理栄養士の方に、こめ油を使い始めたきっかけや使ってみた感想などを取材したのでご紹介します!

南砂第二保育園の給食へ込めた想いとは?

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今回、取材にご協力いただいたのは都内にある南砂第二保育園。園児たちが元気に走り回り、伸び伸びと生活しているのが印象的な保育園です。

こちらの保育園の給食は、園内で毎日作られているとのこと。また、給食を作っている方は全員栄養士さんということで、とても“食”に力を入れている印象でした。

実は園長先生は管理栄養士の資格をお持ちの方。今まで、法人内の保育園で給食の献立などを考えられてきた経歴の持ち主です。穏やかでやさしい雰囲気と共に、食への熱い想いを感じました。

さっそく、園長先生と献立を考えられている管理栄養士の方に保育園の給食とこめ油についてお話しを伺いました。

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――なぜ、保育園の給食にこめ油を使われようと思ったんですか?

園長先生 保育園ではアレルギーなど、さまざまな子どもの状況に合わせた給食提供をしています。その中で食材や調味料の見直す機会があり、油も質の良いものに変えようという考えからこめ油を選ぶことにしました。

――数ある油のなかで、こめ油を選ばれた理由を教えてください。

園長先生 油は毎日摂取するものなので、ほかの調味料もそうなんですが油もこだわった方がいいなと思いました。何かを炒めたり、ドレッシングを作ったり……、毎日何かしらの調理法で油は使うんですよね。調べる中でこめ油は、開封後の管理でも他の油に比べて酸化しづらいと知りました。

小さい子どもたちの体が、新しくいろいろなものを摂取していくと捉えたとき、ちゃんとしたものを出してあげたいなという思いは常にありまして。また、給食は職員のみんなも食べるので、給食は園全体の食を支えているという風に考えたんですよね。

そういう点でも、すごくみんなにとっていいんじゃないかと思い、こめ油を選びました。

――ありがとうございます。毎日みんなが摂取するものは、体にやさしいものにしたいですよね。

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――続いては、給食の献立を考えるときに意識していることを教えてください。

管理栄養士さん 献立は給食室の栄養士みんなで考えているんですけど、一番念頭においていることは、園児のみんなに食事の時間を楽しんでもらいたいという思いですね。

やっぱり給食の時間を楽しい時間にするために、おいしいのはもちろんですが彩りだったり、見た目だったりを子どもたちが喜ぶようなものにして、献立作りをしようというのを意識しています。

また、安心安全なものを提供したいという思いがあるので、材料の産地などを保護者の方に向けて掲示しているんですけど。そのなかで2年くらい前に園長先生と話して、国産の安心安全な油にしようということで、こめ油を取り入れました。

――献立の内容はもちろん、材料にもこだわられているんですね。ちゃんと何を使っているか掲示してくれると、お子さんだけでなく、保護者の方も安心できますよね。

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――油をこめ油に変えてから、給食を作る際など何か変化はありましたか?

管理栄養士さん 一番初めに給食室で話をしたのは、揚げ物をしているときに、油独特のにおいではなく、ほんのり甘い良い香りがするね(※)という話が出ました。

子どもたちは給食をよく食べてくれるので残食率もほとんどないのですが、こめ油に変えてから揚げ物などを出したときに冷めてもサクサクおいしいね!という声を聞くようになりましたね。

給食というのは基本的に大量調理なので、揚げ物の日は時間が経つとどうしても衣がしなっとしちゃうのですが、冷めてもおいしいという話は先生たちからもいただくことがあります。

――給食ならではの発見、ありがとうございました。おうちでもお弁当の揚げ物などにこめ油を使用すれば、冷めてもおいしいおかずが作れそうですね。
※ こめ油には、加熱しても油独特の嫌なニオイ成分の発生が少ないという特徴があります。

この日の給食献立をご紹介!

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大人でもおいしそうなメニューばかり!こめ油で素揚げしたピーマンと鮭で、黒酢炒めを作っていたんですね。栄養バランスはもちろんですが、彩りも意識して作られていることがわかります。

<献立>
・ごはん
・鮭の黒酢炒め
・白滝の中華和え
・もやしスープ
・グレープフルーツ

実際に食べているみんなの様子

Photo by 木下誠

一人前ずつ配膳された給食をおいしそうに食べている園児のみんなの様子も取材してきました。

まず最初に驚いたのは、鮭の黒酢炒めに使われていたピーマンをみんな残さず食べている様子。“ピーマン”といえば、子どもの苦手な野菜の代名詞のイメージが強い野菜ですが、園児のほとんどのお子さんが、何の躊躇もなく完食していました。

素揚げしてピーマンの甘みを引き出し、甘酸っぱい黒酢だれを絡ませることでピーマン独特の香りを感じにくくしているのでしょうか。

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全体を通して、好き嫌いが少ない子が多い印象でした。日頃から想いの込められた給食を食べているため、この日もパクパクおいしそうに完食している子が続出!

みんなの体と心にやさしい、保育園給食とこめ油

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保育園に通っているお子さんたちのことを第一に考えられている園長先生を始めとした先生方と栄養士の皆さん。

毎日の給食を作るなかで安心安全な食材を使って、お子さんたちがおいしく楽しく食事の時間を過ごせるようにと日々試行錯誤されている想いを強く感じました。毎日使う油だからこそ、体にやさしいこめ油を使いたいという、園長先生の思いはお子さんたちの健康と元気な心の源になっている気がします。

おいしいごはんを食べたいのはもちろんですが、健康で元気に暮らすためにも、子どもから大人までこめ油を取り入れたいですね。みなさんも明日からこめ油に変えてみてはいかがでしょうか?

家庭用こめ油シリーズ 商品紹介

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商品名:こめ油(180g、500g、750g、1000g、1500g)

商品名:圧搾こめ油(300g、600g)

商品名:胚芽こめ油(180g、500g、750g)

商品名:P&Bオイル(180g、1500g)
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