ライター : macaroni公式

「こめ油」の魅力知っていますか?

Photo by macaroni

昨今、いろいろな油がスーパーやコンビニなどで売られていますが、そのなかでも近年人気が高まっているのが「こめ油」。名前の通り、米を原料とした油なんです。なかでも築野(つの)食品工業のこめ油は日本米を原料としているのが特徴のひとつ。

今回はふだんから「こめ油」を愛用している、料理家の井澤由美子先生にこめ油の魅力や使い方を伺いました。また、築野食品工業の築野靖子さんと対談も実現。

井澤由美子先生といえば、NHK「きょうの料理」などを始め数多くの料理番組に出演。また、レモン塩や乳酸キャベツブームなどの火付け役としても知られ、発酵食や保存食の手作りの良さを伝えています。旬の食材の効能や味を生かしたシンプルな料理に定評があり、国際中医師、国際中医薬膳師の資格も持つなど、体を健やかに保つ料理が得意な料理家です。

なんと今回は、こめ油を使ったオリジナルレシピも、考案していただきましたのでお楽しみに……!

井澤由美子先生考案!こめ油を使った絶品レシピ

Photo by macaroni

今回、井澤由美子先生にこめ油を使ったオリジナルレシピを3つ考案していただきました。筆者も実際に食べさせていただいたのですが、どれも素材の味を堪能できる絶品レシピばかり。さっそくご紹介します。

トマトのすだちサラダ&とろみ豆乳ドレッシング

Photo by macaroni

植物性たんぱく質の豆乳やお酢のクエン酸で、疲れた身体や夏バテ解消にもおすすめのドレッシング。これに合わせるのは、トマトのおいしさを最大限に引き出した、シンプルなトマトマリネ。

井澤由美子先生(以下:井澤先生)「とろみ豆乳ドレッシングは、豆乳と酢の凝固作用とこめ油を合わせることで、とろりとした仕上がりになり、料理にからみやすいんです。

こめ油ならではの、ふわりとした味わいとヘルシー感が際立ちますよ。こめ油には細胞の健康維持を助けるスーパービタミンEが豊富、しっかり美肌効果のある食べ合わせサラダです。」

Photo by macaroni

<材料>(2人分)
トマトマリネ
・トマト……1個
・すだち……1個
・粗塩……少々

とろみ豆乳ドレッシング
・調整豆乳……100cc
・こめ油……大さじ3杯
・米酢……大さじ2杯
・きび砂糖……小さじ1杯
・塩こしょう……各少々
<作り方>
1. とろみ豆乳ドレッシングの材料をボウルにすべてを入れて、泡立て器でよく混ぜ合わせます。

2. 乱切りにしたトマトに粗塩をふり、すだち果汁を絞って10分冷蔵庫に入れます。冷えたら1.のドレッシングをかけて完成です。

季節の野菜と豚しゃぶのオイル蒸し

Photo by macaroni

季節の野菜と豚肉をフライパンでオイル蒸しにするレシピ。味つけは、こめ油、塩でシンプルに仕上げるのがポイント。

井澤先生「緑黄色野菜などに多く含まれるカロテンは免疫力を高める手伝いをします。油調理をするとカロテンの吸収率が高まりますよ。サラッとしたこめ油で簡単調理、栄養を効果的に摂取しましょう。

豚肉のビタミンB1をプラスすれば、疲労回復効果も担えます。ズッキーニ、きのこ、パプリカ、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草など色の濃い旬野菜で楽しんでください。」

Photo by macaroni

<材料>(2〜3人分)
・豚肩ロース薄ぎり肉(しゃぶしゃぶ用)……200g
・かぼちゃ……2切れ(90g)  
・ズッキーニ……1本(200g )
・赤ピーマン……1/4切れ(50g)
・しいたけ……2枚
・こめ油……大さじ2〜3杯
・塩……小さじ1と1/2杯〜2杯
・粗挽き黒こしょう……少々
・片栗粉……適量

<作り方>
1.
かぼちゃは薄切り、ズッキーニは1.5cmの輪切り、赤ピーマンは乱切り、しいたけは4等分にカットします。豚肉には、塩(小さじ1杯)をまんべんなくなじませ、片栗粉を薄くまぶします。

2. フライパンに1. の野菜を入れ、残りの塩(小さじ1/2〜1杯)を全体にふりかけ、豚肉をのせます。こめ油を全体に回しかけてフタをします。

3. 豚肉に火が通るまで4〜5分中弱火で蒸し煮にして、粗挽き黒こしょうをふったら完成!

とろっとなすと薬味の春巻き

Photo by macaroni

とろっと食感のなすと爽やかな薬味は相性抜群。また、お店のようなパリッと食感の春巻きを作るコツも教えていただきました。

井澤先生「春巻きをおいしく作るには、ふたつのポイントがあります。春巻きの皮のダブル使いと低温から揚げていくこと。また、こめ油に含まれる成分で、油酔いの発生が少なく、繰り返し使えるのも嬉しい利点。何より、こめ油はカラッと揚がる特徴があるので、揚げもの調理には最適ですね」

Photo by macaroni

<材料>(2人分)
・鶏ひき肉……160g
・なす……2本(200g)
・三つ葉……1/2束(25g)
・にら……1/3束(50g)
・大葉……8枚
・春巻きの皮……10枚
・揚げ油(こめ油)……適量
・こめ油……大さじ2杯
・豆板醤……小さじ1/2杯
・梅肉……大さじ1〜2杯
a. しょうがすりおろし……大さじ1杯
a. オイスターソース……大さじ1杯
a. 味噌……大さじ1杯
a. きび砂糖……小さじ1/2杯

Photo by macaroni

※写真1
<作り方>
1.
なすは粗みじん切り、三つ葉とニラは2cm幅にカットします。春巻きの皮10枚のうち、2枚は正方形になるよう4等分に切ります。

2. フライパンを中火に熱し、こめ油と豆板醤を入れて香りを立たせて、1. のなすを加え、しんなりするまで炒めます。鶏ひき肉、三つ葉、ニラを入れてざっと炒め、a. の調味料を加え、馴染ませたらバットに移して粗熱をとります。

3. 春巻きに大葉と梅をのせて切った春巻きをその上に重ねます。2. をのせて両端をおり、手前から向こうにまいて、水溶き小麦粉をフチに塗って止めます。(※写真1参照)

4. 揚げ油を140度に熱し、3. を低温で上げていきます。春巻きの皮が色ついてきたら、徐々に温度を上げてキツネ色にカラリと揚げれば完成。お好みで黒酢や豆板醤、レモンを添えて召し上がれ。

井澤由美子先生へ聞く「こめ油」の魅力

ー 井澤由美子先生が「こめ油」を使い始めたきっかけとは?

井澤先生「お米のレシピを考案していたとき、お米に合う油を探していたんです。そんなときに出会ったのがこめ油。食材の邪魔をせず、繊細な味わいを表現できるのが魅力のひとつですよね。今では、ごはんを炊くとき、香りを生かす料理、オイル漬けなど、さまざまな料理を作るときに使っています。」

築野靖子さん(以下:つのさん)「いつもこめ油を使っていただいているとのことで、ありがとうございます。とても嬉しいです。ちなみにほかには、こんな特徴があるんですよ。

・サラダ油のように日々の料理に使えること
・粘土の少ない油なので、油切れが良く健康的で、お掃除も楽
・酸化しにくいので油臭さがほとんどなく、何回も使えて長持ち
・コレステロール値を下げてくれる作用がある

などなど。挙げたらキリがないんです(笑)」

Photo by macaroni

井澤先生「すごいですね。いいこと尽くし!お米由来の油だからこそ、お米との相性はもちろん抜群ですよね。ふだんから調味料もよく作るのですが、その時にもこめ油を使っています。スッキリとしていて、いやなにおいもしないので、食材の味や香りを邪魔せず、作っています。」

つのさん「そうです、調味料などにもおすすめの油なんです。非加熱でも素材の味を引き立ててくれるので、ドレッシングやマリネに使うのもおすすめしているんです。」

ー 今回は井澤先生がふだんから作られている、こめ油を使ったおかゆの作り方も特別に教えていただきました。

お米のおいしさを引き出す「こめ油」

井澤先生「お米は日本の元気の源です。一粒一粒がみずみずしく、なめらかでふんわりとしたお粥には、少量のこめ油が絶対に欠かせません。お米から作った透明感ある炊きたてのおいしさをぜひ知ってほしいですね」

Photo by macaroni

<材料>(2〜3人分
・米……半合
・水……米の8倍
・こめ油……小さじ1杯
・粗塩……ふたつまみ

<作り方>
1.
米はとぎ洗いし、土鍋に入れて水を加えて中火にかけます。

2. フタのまわりから蒸気が出て、沸騰しそうになったら、こめ油を入れて木べら等で1〜2度やさしく混ぜ、弱火にしてフタをします。

3. 30分ほど炊いて、塩で味を整えれば完成!

Photo by macaroni

井澤先生「体調が悪い時にいただく、お粥の定番トッピングの梅干し。この組み合わせには、ちゃんと意味があるのです。お粥を見ると唾液が出ますよね?この唾液は消化作用があるので、胃腸にかかる負担を軽減します。

病中・病後はもとより、梅干しの塩分とクエン酸の効果で、疲れが溜まりがちな残暑のバテ防止にもおすすめです。お粥にはパワーがあって「粥の十得」など体に良い言い伝えもあるほど。胃にやさしく、気力も高めてくれます。普段の朝食に朝粥をいただくと、1日をスムーズにスタートする事ができますよ」

つのさん「お粥、おいしいです……!お粥にこめ油を入れるのは初めてでしたが、お米の甘さも感じるし、とてもなめらかな口当たり。梅干しとの食べ合わせにも意味があるんですね。まだまだ暑さは続きそうなので、我が家でも作ってみようと思います。」

こめ油で毎日の料理をもっとおいしく

Photo by macaroni

日本の米からつくられた築野食品工業の「こめ油」。クセがなく、素材の味わいを存分に引き出してくれるので、使わずにはいられません。

今回、井澤先生に考案していただいたレシピもすべてこめ油の特徴を活かしつつ、素材の味を堪能できるものばかりでした。プロの料理家さんが愛用していると聞くと、使ってみたいと感じた方も多いのでは?

筆者も今回の取材で「こめ油」を使い始めたのですが、すでに虜となっています。ごはんを炊くときも、3合に足して大さじ1杯のこめ油を入れて炊くと、格段においしく仕上がります。そしてもちろん炒め物や、揚げ物にと毎日の料理に大活躍。ぜひみなさんも一度、使ってみてはいかがでしょうか。

商品概要

「こめ油(米油)」180g、500g、750g、1000g、1500g
販売元:築野食品
▼詳しい情報はこちら

料理家 井澤由美子さんのプロフィール

旬の食材の効能や、素材の味を活かしたシンプルな料理を提案。発酵食のレシピ開発はライフワーク、薬膳・漢方にも造詣が深い。「NHK」(きょうの料理)などの料理番組ほか、企業CM、商品開発、雑誌、カタログ、イベント、レストランのプロデュース等を手がける。レモン塩や乳酸キャベツなどの火付け役としても知られ、手作りの良さを伝えている。著書に『体がよろこぶ お漬け物 乳酸発酵の力で、体の中から美しく』(誠文堂新光社)など多数。
撮影:木下 誠
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ