希少スパイス “マーガオ” の水餃子が絶品。江戸川橋「フジコミュニケーション」

江戸川橋駅から徒歩7分ほどのところにある「フジコミュニケーション」は、台湾好きを誘って訪れたい人気店。今回は、同店のおすすめメニュー 「台湾のレアスパイス山胡椒“マーガオ”の水餃子」やルーローハンをご紹介します。

2020年3月17日 更新
この記事は、豊かなフードライフを演出するWEBメディア「dressing」の提供でお送りします。
Summary
1.台湾ストリートフードが味わえるお店が、2019年3月江戸川橋にオープン
2.レアなスパイス「マーガオ」の水餃子と自然派ワインが相性抜群!
3.パイコーと混ぜ麺をかけ合わせるなど、オリジナルメニューの数々も

クチコミだけでじわじわ人気! オープン1年足らずで連日満席の繁盛店に

東京メトロ有楽町線・江戸川橋駅から徒歩7分ほど。商店街の奥にある建物の2階、道路からはロゴのみしか確認することができない立地、そしてオープンの告知はInstagramでの発信のみ。

決して好条件ではないにもかかわらず、開店から1年足らずで連日ほぼ満席になるという繁盛店がある。

台湾ストリートフードを掲げる『FUJI COMMUNICATION(フジコミュニケーション)』だ。
同店を経営するのは、高校時代に野球部の同級生だったという、近藤喬哉さん(写真上・右)と齋藤翼さん(同・左)。 近藤さんはホテルのバーテンダーを約9年経験した後、飲食店コンサルタントとして活躍。齋藤さんはカフェやレストラン、居酒屋などの幅広いジャンルの飲食店でオープンの立ち上げなどに携わっており、お互い別々の仕事をしていたそう。 2019年のはじめに食事を共にした際、「水餃子にはまだまだ可能性がたくさんある」という話になり、「小さい規模でもいいから、都内で水餃子屋をやろう!」と開店へと動き出す。

台湾料理に魅了された2人が、「台湾ストリートフード」の魅力を発信!

思い立ったが吉日! リサーチを重ねたのち、2人はすぐさま台湾へ渡航。さまざまな台湾料理を食べ歩いた。 そこで台湾料理の優しい味、中国料理との違い、日本人が好む味であること、何より安価で作りたてを食べられる台湾の「屋台料理」に魅力を感じ、「台湾ストリートフード」をコンセプトとすることに決定。 店名は二人の名前に「藤(ふじ)」の字が入っていることから、『フジコミュニケーション』とした。
現地の空気感を再現するため、台湾のお店にあるようなメニュー札(写真上)を壁にディスプレイ。
オーダーも現地流を採用し、テーブルに置いてある伝票(写真上)にお客自ら記入していくスタイルに。 ランチではマーガオのスープと水餃子、ごはんものがセットになって950円(税別)~とリーズナブルなのも魅力。夜はアラカルト注文で、自然派ワインをはじめとした豊富なアルコールとともに台湾ストリートフードを味わえるようにした。 さっそく、アラカルトメニューからおすすめを紹介しよう!

レモングラスの数十倍の爽快な香り! 「台湾のレアスパイス山胡椒“マーガオ”の水餃子」

看板メニューの水餃子の中でも秀逸なのが、「台湾のレアスパイス山胡椒“マーガオ”の水餃子」(写真上)。
「マーガオ」とは、レモングラスの数十倍の爽快な香りを持つと言われる香辛料で、台湾原住民・タイヤル族が住むエリアに自生し重宝されてきたスパイスのこと。 台湾人でも知らない人が多い幻のスパイスだが、以前よりこのスパイスに惹かれていた齋藤さんが、台北の板橋(バンチャオ)にある米屋で見つけ、仕入れることに成功。このスパイスを店のウリメニューにしようと考えた。
マーガオの水餃子は、ベーシックな水餃子の上から、挽いた乾燥マーガオの実をふりかけるというもの。 水餃子の生地は現地の味を再現すべく、水、小麦粉、塩のみと余計なものは一切入れない。餡も粗挽きにした豚のバラ肉と肩ロースに白菜、セロリを合わせ、塩、醤油とシンプルな味付けだ。
出来上がったマーガオ水餃子は、テーブルに運ばれてきた途端にブワッと爽やかな香りが立ち込める。山椒のようなピリリと舌にくる辛みに、あとからほんのり漂う苦み、そして東南アジアの風を感じさせるマーガオの爽やかな香りがなんとも魅惑的。
モチモチと歯切れの良い生地に、ジューシーで甘い豚肉と白菜とセロリの清涼感がマッチ。主張しすぎないシンプルな水餃子だからこそ、マーガオの鮮烈さが光る。下味がしっかりついているので、タレも不要。小ぶりなのでそのままひと口でパクリと食べたい。 ちなみに通常は乾燥させたマーガオを使用しているが、収穫シーズンの時は生のマーガオの粒をそのまま餡に入れる。生のほうが、よりフレッシュな味わいを楽しめるそうだ。

日本人に人気の魯肉飯(ルーローハン)だけでなく、ローカルで定番の料理も!

このほかの料理も、2人が台北を食べ歩いた時に出合った、ストリートフードの味を再現&アレンジしたものが揃う。例えば「干し豆腐のセロリとパクチー和え」(写真上)は台湾の食堂などに行くと、惣菜の一つとして置いてある庶民的なメニュー。 麺のように細切りされた干し豆腐を茹で、パクチーとセロリを合わせ、甘めの台湾醤油「金蘭(KIMLAN)」と塩、すり下ろしたショウガのみで味付けした料理だ。 食材と少しの調味料を合わせただけのシンプルな料理だが、弾力のある干し豆腐とシャキシャキ野菜の食感のコントラストも楽しい。甘じょっぱく、日本人にも馴染みやすい味だ。
日本でも台湾料理として定着してきた「ルーローハン」(写真上)は、現地で食べた味を齋藤さん流にアレンジ。
豚の角煮を作るように塊の豚バラ肉を茹でてから灰汁(あく)をとり、細切りにして醤油や塩、八角やシナモンなどのスパイスで味付け。豚肉は細切りといいつつも食べごたえのある大きさにカットされており、日本人でも食べやすいよう甘くて優しい味付けに仕上げている。

現地で人気のメニューを掛け合わせたオリジナル料理「汁なしパイコー混ぜ麺」

オリジナルメニューの「汁なしパイコー混ぜ麺」は、台湾の人がパイコー(豚などのスペアリブ)をおかずに混ぜ麺を食べていたことにヒントを得て生まれた。 同店のパイコーは、豚肩ロースをオイスターソース、八角やカレー粉などのスパイスでしっかりと味付けし、揚げ衣には現地で使用されているタピオカスターチを使用。混ぜ麺は、アクセントに高菜を加えたゴマベースで、現地で食べられているような平太麺を使用。
粒子の粗いタピオカ粉を使うことでザクザクと揚がったパイコーは、スパイスの味がしっかりついており、それだけで食べごたえ抜群。肩ロースなので脂身も少なく、肉のうまみもしっかりと感じられ、マイルドなゴマベースの混ぜ麺ともよく合う。 茹でた青菜や醤油漬けした大根の細切りもトッピングされているので、最後まで飽きることなく食べ進めることができる。

水餃子×自然派ワイン! スパイスを漬け込んだ特製ハイボールも

餃子というとビールを合わせたくなるが、「水餃子にはナチュール(自然派ワイン)が合いますよ」と齋藤さん。 齋藤さんは、同店オープンの直前まで、パン飲みができる江古田の人気ベーカリーカフェ『パーラー江古田』で働いていたということもあり、自然派ワインの知識が豊富。特にペアリングを提案するわけではないそうだが、尋ねればおすすめも教えてくれる。 セレクトしているワインは、赤ワインと白ワインをそれぞれ常時10種類ほど。一度仕入れたものはほぼ再入荷しないため、ペアリングも一期一会だ。 このほかにもビールはもちろん、焼酎に陳皮(ちんぴ/マンダリンオレンジの果皮を干したもの)、甘草(かんぞう)、シナモン、ナツメグ、メース(ナツメグの果実にある仮種皮を乾燥させたもの)、クコノミ等のスパイスを使った自家製ハイボールの「ホイミー」や、紹興酒、ホッピー、ジンやウォッカ、ラムなどのリキュールを使ったアルコールドリンクも豊富に揃う。
昼は定食として、夜はお酒が進む小皿料理として、肩肘はらずにおいしい台湾ストリートフードが味わえる『フジコミュニケーション』。 週替わりで新メニューも登場させているほか、今年新たにもう一店舗都内にオープン予定と精力的。今後も、新たな台湾ストリートフードの可能性を見せてもらえそうだ。 【メニュー】 ▼アラカルト 干し豆腐のセロリとパクチー和え 480円 台湾のレアスパイス山胡椒“マーガオ”の水餃子 680円 ルーローハン(大) 750円 汁なしパイコー混ぜ麺 900円 ▼ドリンク ボトルワイン 3,800円〜 ※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です 撮影:小野千明
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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