注目の新店。代々木八幡「azer」で味わう“薪火グリル”

2019年11月にオープンした、代々木八幡にある「薪火グリルazer(アゼル)」は、あたたかく居心地のいい空間を作り出し早くも話題になっています。今回はそんな同店のおすすめメニューやポイント、こだわりなどを詳しくご紹介します!

2020年2月10日 更新
この記事は、豊かなフードライフを演出するWEBメディア「dressing」の提供でお送りします。

薪火を見ながら食事が楽しめる、唯一無二のビストロ

キャンプファイヤーやBBQで、みんなで火を囲むとそれだけで幸せな気持ちになるものだ。あたたかな炎を見ながらの食事や会話は、無条件に心が安らぐ。 そんな居心地のいい空間を見事につくり出し、早くも話題になっているのが、2019年11月、東京・代々木八幡にオープンした『薪火グリルazer(アゼル)』だ。
同店を仕切るのは2人の料理人。川端康介さん(写真上・左)、成松伴記(ともき)さん(同右)さんは、もともと飲食店での同僚。

将来は独立したいと考えていた川端さんが、当時一緒に働いていた成松さんを「独立の際のパートナーになってもらうには彼しかいない」と見初めたことがきっかけで、ともに店を切り盛りすることになったという。
2人が自ら制作したオリジナルの薪釜が厨房内にどっしりと構えた店内は、薪火効果で心がほっと和む。その窯を囲むように配置された半円形のカウンターおよびテーブル席では、一人でも仲間や恋人とでも、ゆっくり食事を楽しむことができる。

おいしい無農薬野菜をたっぷり堪能できる「蒸し野菜盛り」

同店の魅力は、やはり薪窯でじっくり焼き上げた肉や野菜にあるが、食材自体のこだわりもかなり強い。食材本来のおいしさを満喫できる料理が多く揃うなかで、今回は、おすすめをいくつかご紹介しよう。
まずは、無農薬で育てられたたくましい野菜をたっぷり堪能できる「蒸し野菜盛り」(写真上)。

その時々で一番おいしい野菜を使ったメニューとして、この日使われていたのは、大根やビーツなどの根菜に、キャベツ、菜の花、カボチャの彩り野菜。右下のジャガイモは、ご覧の通り大ぶりで食べごたえ満点だ。
いずれの野菜も、化学肥料を一切使用せずに育てているため、えぐみや雑味がなく、自然の甘みが感じられる。塩コショウとオリーブオイルのみで味付けすることで、素材本来のおいしさを引き出している。 ちなみに、ふたりで頼んでも大満足の量だが、ひとりの場合はハーフポーションにも対応してくれる。

薪火で焼き上げた「ジビエ肉」は、外は芳ばしく中は驚くほどジューシー

続いては、自慢の薪火で焼き上げた「蝦夷鹿ロース」(写真上)。 北海道の十勝にて、狩猟から下処理だけでなく、流通や料理までを手掛ける食肉料理人集団「ELEZO(エレゾ)」から取り寄せた蝦夷鹿の赤身は、臭みゼロでヘルシーな味わい。味付けは、塩・コショウと、風味出しのため鹿のジュ(肉汁)のみ。
熾火(おきび:炎は上がっていないが、熱を持った状態)で表面をカリッと焼いた鹿肉は、遠赤外線効果で中までじっくりと火が通っている上、どっしりとボリュームがあるため、中に肉汁が閉じ込められている。 ひと口噛めば、表面の芳ばしい香りとともに、鹿の濃厚なうまみやジューシーな肉汁が一度に堪能できる。薪焼きの醍醐味を満喫したいなら、オーダー必須の一品だ。
ジューシーな肉はそのままでも十分おいしいが、添えられている、成松さんの地元・大分の「なずなの塩」や星胡椒、ホースラディッシュを利かせると、さらに肉の味が際立つ。

また、肉料理はジビエの他に短角和牛の薪火グリルなども人気だ。

食べごたえ抜群の「ポトフ」は、鹿肉入り!?

続いては「ポトフ」(写真上)。ポトフといえば、前菜として供されることも多いが、同店のものは見た目からしてイメージを大きく覆す仕上がり。

まず、「蒸し野菜盛り」同様、野菜が非常に大きい。ゴロッとした大ぶりのジャガイモ、ニンジン、黒丸大根、そして栄養豊富な皮ごと煮込んだゴボウは、食べごたえ十分。いずれもしっかり煮込まれ、しっとり優しい。
そしてなんといっても注目は、野菜以上に存在感のある鹿肉だ。 一般的なポトフに入るソーセージやベーコンの代わりとして鹿肉を使用した唯一無二のポトフは、鹿肉からたっぷりエキスが染み出している。鹿肉自体もやわらかく煮込まれており、やさしい舌触りと味わいが楽しめる。 常連さんは〆の一品として注文することが多いそうだが、仕事で遅くなった夜などに、この一品のために立ち寄るのもいいかもしれない。

お昼から贅沢な気分に浸れる「ローストディア丼」

同店は、土日限定でランチも営業している。ディナーとはまた違った料理が楽しめるので、通う度にさまざまな出逢いがあるだろう。
こちらは、人気メニューの「ローストディア丼」(写真上)。ローストビーフではなくロースト”ディア”(鹿)だ。 「蝦夷鹿ロース」同様、「ELEZO」から仕入れた鹿肉を山盛りに載せた丼は、見た目も美しく、運ばれてきた瞬間からテンションが上がること間違いなし。 ちなみに、薪火メニューでは使わない部分の端肉などを使っているため、リーズナブルなのにボリューミーなのだ。
鹿肉のソースには、ジュをベースに醤油を加えて和風に仕上げており、意外にさっぱりと食べやすい。加えて、隠し味の味噌が効いて上品な甘さも楽しめる。

ここにしかない料理と空間で、食の楽しさを味わおう

ディナーや休日のランチでは、食事とともにアルコールも楽しみたい。ワインは常時20種類以上で、ナチュールの赤・白を中心にオレンジワインなどもオンリスト。ビールは兵庫「明石ブルワリー」や山梨「うちゅうブルーイング」などの国内クラフトビールもそろえている。
さらに、ノンアルコールドリンクもおすすめ。

高知県産無農薬レモンと未精製砂糖を使って作る「自家製レモネード」(写真上)はぜひ試してほしい一杯。レモンの爽やかさのなかに自然な甘みが活き、ごくごくと飲めてしまう。

「妻がアレルギー体質だったことがきっかけで、化学調味料を使わないシンプルな調理法への関心が高まっていったんです」と川端さんは話すが、結果、おいしいものを食べると幸せな気持ちになるだけでなく、身体も喜ぶことを実感するようになったという。
その喜びを皆にも味わってほしいという思いから、食材のみならず居心地のよさにもこだわって、「食の楽しさ」を追究。薪火を囲むテーブルの高さや椅子の座り心地も絶妙だ。

ゆったりとした食事の時間を満喫できる同店で、大好きな家族や仲間たちと、「食べる幸せ」にぜひ酔いしれてほしい。

撮影:岡崎慶嗣

【メニュー】
蒸し野菜盛り 1,500円
蝦夷鹿ロース 2,900円
ポトフ 900円
ローストディア丼 税込1,200円(サラダ付き)

※ランチは日替わりにつき、ローストディア丼がない日もあります
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格は税別です(「ローストディア丼」のみ税込み)
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