しみじみ旨い旬の味覚が心を掴む。隠れ家和食店「麻布十番お川」がオープン

グルメな大人が集う街・麻布十番にふらっと立ち寄れる和食店「麻布十番お川」が誕生。神楽坂や銀座で腕を振るってきたベテラン料理人が作り出す丁寧で実直な日本料理は、食べた人々の心を掴みますよ。今回はおすすめのメニューをご紹介します。

2020年1月17日 更新
この記事は、豊かなフードライフを演出するWEBメディア「dressing」の提供でお送りします。

グルメな大人が集う街。麻布十番に“気取らない”和食店が誕生

都内屈指の高級住宅街の傍らに、下町情緒を残した商店街が広がる麻布十番。舌の肥えた大人が集う街には、老舗からトレンド感のあるカフェまで、様々なグルメの名店が揃っている。 その街に、神楽坂や銀座で腕を振るってきたベテラン料理人による和食店『麻布十番お川』が誕生した。
場所は、麻布十番商店街の真ん中にあるパティオ十番広場からほど近いビルの2階。ひっそりと隠れ家のような佇まいだ。
一歩店内に入ると、清々しい木材をあちこちにあしらった空間が迎えてくれる。通りに面した大きな窓にはめ込まれた、すりガラス越しに漏れる街の光が明るく印象的だ。 席数はカウンター8席とテーブル4席とこぢんまり。背もたれの高い椅子は、まるでソファに腰かけているかのように座り心地抜群。心ゆくまで美食と酒を堪能できそうだ。

和食激戦区で活躍してきた腕前で作る、丁寧な仕立ての料理

親しみやすい笑顔が印象的な店主の小川貴久さん(写真上)は、六本木や神楽坂、銀座と和食の激戦区で料理長を務めてきた実力派。 独立して最初に持った店は、都営新宿線・曙橋駅の近くの『和食 おがわ』。 和食一筋で培った腕前の美味が気軽に食べられると地元でも評判となり、リピーターの絶えない人気店となった。 麻布十番でリスタートすることにしたのは、店主一人で切り盛りでき、もっとお客に寄り添うような店を作りたいという想いから。小さなサイズの物件を探しているときに、ぴったりの場所に出逢えたのだそう。 さっそく、料理を紹介していこう。

ふっくら穴子と、だしが染みた大根がしみじみとおいしい

目にも鮮やかな朱塗りの漆器に盛られた「穴子と大根の煮物」(写真上)。 大根はスッと箸が通るほどやわらかく、関西風おでんをイメージしたという味付けは、ほんのり薄口醤油が効いている。 カツオと昆布のうまみがギュッと詰まっただしが大根の芯まで染みて、滋味が体に染み渡るおいしさだ。 『お川』の料理のベースになっているのは、かつお節と昆布から取るだし。かつお節は、うまみと香りの良い鹿児島県枕崎産、昆布は上品な味わいの北海道産の利尻昆布を使用。 店で削ったばかりのかつお節と昆布で丁寧にとっただしは、様々な料理の味わいをワンランク高めてくれる。
ふっくらとした穴子は、水と酒、醤油、砂糖でほんのり甘辛味に炊いている。煮魚には、あえてだしは使わない。素材をおいしく食べることを一番に考える小川さんならではのこだわりだ。 付け合わせは、出始めというセリ。シャキシャキとした食感がアクセントになっている。

こぼれるほどの大粒イクラ! 旬のヒラメには、濃厚ウニソースがたっぷり

焼き物の「ひらめの雲丹焼き」(写真上)。イクラ、素揚げしたレンコンと銀杏が散らばった季節感たっぷりの一品だ。 厚みのあるヒラメは醤油でササッと洗い、ほんのり醤油味にしてから炭火でじっくり焼いている。同店では、焼き物はすべて炭火で焼く。火の当たりがやわらかいため、ふっくら焼けるという。
ヒラメには、ウニとお酒、卵黄、醤油を湯煎にかけてトロリと仕上げたソースをたっぷりとのせる。表面に焼き目をつけ、大粒のイクラを散りばめれば、目にも鮮やか。 しっとりとしたヒラメ、とろりとしたウニソース、プチプチとしたイクラのハーモニーが実に楽しい。 香ばしくも濃厚なウニソースは日本酒との相性が抜群。杯を持つ手が止まらなくなること請け合いだ。

ほんのりした甘さに思わず笑顔になる、冬の味覚「香箱ガニ」

酢の物は「香箱蟹」(写真上)。北陸の冬を代表する味覚だ。 香箱ガニは、海水ぐらいの塩気で塩茹で。取り出したカニ身を、器に見立てた甲羅に詰めていく。 表面を覆うカニ身を持ち上げると、その下にはプチプチした外子、濃厚な内子がみっしり。うっとりするほどに贅沢だ。
味付けは、スダチと三杯酢。自家製の三杯酢は、酸味がとがっておらず、こってり甘すぎない。 そのまま飲めるほど淡く品の良い味わいで、小ぶりだが、味が濃い香箱ガニの身の甘みをグッと引き立ててくれる。

豪快! 伊勢エビの頭が丸々入った炊き込みご飯

土鍋の蓋を開いた瞬間、おもわず歓声が上がりそうな「伊勢エビの炊き込みご飯」(写真上・2~3人前)。 かつおだしと薄口醤油、みりん、酒で味付けしたご飯に伊勢エビの頭を豪快にのせて炊き込む。 濃厚なエビ味噌の味わいがふっくらとしたご飯に染み渡り、ひと口食べると伊勢エビのうまみがガツンときた後に、後口にフワッとかつおだしが香る。
コースの最後、お腹が満たされつつあるタイミングで登場しても、これはもう別腹。夢中で頬張ってしまいそうだ。
1 / 2
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

特集

FEATURE CONTENTS