満腹刑事の食べ歩き捜査線。京丹後編 その1

【「逃亡料理人ワタナベ」コラボ企画】 捜査の基本は、とにかく足。捜査のプロが、美食の捜査線を歩きまわり、最前線で食べまくる。京都府京丹後市で出会ったのは、老舗和食店で丁寧に作られたエビピラフやカキグラタン。京丹後の地で味わえる味覚を堪能してきたぞ。

2019年10月27日 更新
ワタナベを追いかけてやってきたのは、京都府京丹後市。
ワタナベがいるとは思えないが、その分、食を存分に捜査できる。
海の京都と呼ばれるこの地には、期待通りの隠れたグルメが目白押しだった。
以下、詳細は捜査資料を確認してくれ!

田中製菓舗「立岩ようかん」

立岩ようかんを持つ

Photo by 逃亡料理人ワタナベ

京丹後市に着いてまず食べたのは、田中製菓の羊羹。地元の人たちに愛され、贈答のお菓子に選ばれることも多いそうだ。その秘密を解き明かそうと食べてみることにした。

なるほど、うまい。一般的に羊羹は、こしあん、つぶあんともにどっしりとした甘さが売りとはいえ、一切れで満足してしまうような重さを感じる。しかし、ここの羊羹は、みっちり入った重厚な小豆の美味しさを損なわず、甘味を抑えているため、一切れと言わず、丸ごと食べれてしまいそうなのだ。地元の人々が愛するというのもうなづける。知る人ぞ知る丹後の一品だ!
■店名 田中製菓舗
■住所 京都府京丹後市網野町島津1252
■電話番号 0772-72-0086
■営業時間 8:00〜18:00 ※お店の都合で営業時間は前後する場合がございます。

老舗洋食店の職人技!「開晴亭」

開晴亭の外観

Photo by 逃亡料理人ワタナベ

地元刑事のおすすめでやってきたのは、ここ「開晴亭(かいせいてい)」。店内に足を踏み入れてすぐに期待値が高まった。この令和の時代に、昭和モダンな店内が新鮮さを感じさせる。なんだかホッとする温かみを持つ店内。うん、俺好み。きっとザ・洋食を食べさせてくれることだろう。

さっそくメニューを開いてみると、なんとも悩ましい。グラタン、コロッケ、シチュー、パスタ、ハンバーグ、ハヤシライス……。

うーむ。コスパで考えるなら日替わり定食だろう。シェフが日替わりで3種類ほどメインメニューを選び提供している。この日はささみカツとポークソテーとミートソース・スパゲッティ、そしてハムサラダがワンプレートに盛り付けられていた。洋食の定番ポークソテーは、かなり好きなメニューなのだが、今の気分とはちょっと違う。
開晴亭のメニュー

Photo by 逃亡料理人ワタナベ

さらにメニューに目を通す。冬季限定カニクリームコロッケとはなんともを心をくすぐられる。冬の京丹後の味覚といえば、松葉ガニ。季節のメニューとしてあえてカニクリームコロッケを載せるとは余程の自信の表れか?しかし、松葉ガニは先ほど手に入れたので、カニを味わう楽しみは後にとっておきたい。

すると、もう一つの冬の味覚を味わってみるか。よし、これにしよう!カキグラタンだ!京丹後には久美浜湾という養殖のカキ棚があることを事前調査済みだ。冷たい日本海に育てられた旨みが増した濃厚なカキだという。ならば是が非でも食べたくなるではないか。カキフライも捨てがたいが、今はクリーミーなカキをクリーミーなグラタンで食べたい気分。よしよし、一品目は決まったぞ。

そこにもう一品加えるとするなら……。おお、いいものがあるじゃないか!自論だが、初めての中華料理店に入るときは、チャーハンを頼むことにしている。チャーハンにはたいていスープもついていて、そのふたつを味わえば、その店の味の特徴を9割方理解できると思っているからだ。洋食に当てはめたことはないが、その理論でいくと、これは新たな発見になるかもしれない。2品目に選んだのは、エビピラフだ。うん、いい選択かもしれない。これは後述するが、新たな楽しみも浮かんできたぞ!

フォトジェニック! 褐色のエビピラフ

青い皿に乗ったエビピラフ

Photo by 逃亡料理人ワタナベ

先にやってきたのはエビピラフ。おいおい、なんてすごいビジュアルなんだ。
グルメ雑誌の表紙を飾ってもおかしくないほどのフォトジェニックさ。しかも、エビピラフの元来のイメージを覆し、褐色のエビピラフだと?まるでチャーハンのようだ。まさか本当にチャーハンじゃないよな?疑ってもしょうがないので、さっそく食べてみることにする。

これはうまい。なるほど、褐色の理由は、味付けを醤油ベースにしているのだ。醤油を使うことで、ますますチャーハンになりそうに思えるのだが、味は完全にピラフ!プリプリの海老も実にいい。海老、ピーマン、玉ねぎのシンプルな構成ながら、なぜこんなにも重量感のある旨さが広がるのか?その理由は油にあった。バターでもなく、ラードを使用することで、重厚なコクが口いっぱいに広がるのだ。まさに洋食の職人技!この味のバランスは、長年培って磨いてきた技術の結晶と言わざるを得ない。

チーズを活かす優しいミルク味のカキグラタン

カキグラタン

Photo by 逃亡料理人ワタナベ

続いて、カキグラタンもやってきた。

溢れんばかりのチーズ。濃厚そうなグラタンかと思いきや、ミルクベースのなんて優しい味のグラタンだろう。なんて滑らかなベシャメルソース。それに、こんなにカキが入っていて、この値段で大丈夫なのかと心配になってしまうほど贅沢にカキを使っている。海のミルクと牛のミルクの融合が、こんなにも極上の気分にさせてくれるとは思わなかった。

エビピラフもそうだが、シェフの仕事に脱帽する。下ごしらえから始まって盛り付けまで、とにかくすべての仕事が丁寧なのだ。その丁寧な過程が、こんなにも料理を良い塩梅に仕上げるのだろう。

すっかり気分が舞い上がったところで、メニュー選びの時に浮かんだ新たなチャレンジを実践。エビピラフをスプーンですくい、さらにカキグラタンに浸してチーズごとすくいとる。どうだ!俺流オリジナルドリアの完成だ!
開晴亭の店内

Photo by 逃亡料理人ワタナベ

後日聞いた話では、タンシチュー、ビーフシチュー、ビーフカツ、コロッケ、ハヤシライスなどもめちゃくちゃ美味しいらしい。次に来店するときには、それらのメニューを頼んでみたい。皆さんも機会があれば、ぜひ開晴亭を訪れてほしい。一度食べたら、また訪れたいと絶対に思うほど素直に満足できるお店だ。

それと、これは個人的なお願いなのだが、開晴亭は数多くのメニューがあるので、これは一食の価値ありという品を発見したら、是非とも教えていただきたい。ご一報をお待ちしている!

今回の捜査資料は以上だ。
■店名:開晴亭
■住所:京都府京丹後市網野町網野870
■営業時間:ランチ 11:30〜15:00、ディナー 17:30〜21:00
■定休日:不定休
1 / 2
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

特集

FEATURE CONTENTS

WRITER

manpuku_deka

カテゴリー

CATEGORY

ランキング

RANKING

毎日更新!SNSで逃さずチェックしよう