平成最後のお題は「光」。個性が際立つみやびな「御題菓子」8選

新年の訪れに先駆けて、干支菓子や迎春菓子など、あでやかな和菓子が続々と登場する季節。そんなお正月ならではの和菓子の中でも、各店の職人たちがとりわけ力を注いで創作するのが「御題菓子(おだいがし)」だとか。今回は、お店ごとの個性が際立つ「御題菓子」の魅力をクローズアップします。

2018年12月25日 更新
この記事は、三越伊勢丹が運営する、食メディア「FOODIE」の提供でお送りします。
新年の訪れに先駆けて、干支菓子や迎春菓子など、あでやかな和菓子が続々と登場する季節。そんなお正月ならではの和菓子の中でも、各店の職人たちがとりわけ力を注いで創作するのが「御題菓子(おだいがし)」だとか。今回は、お店ごとの個性が際立つ「御題菓子」の魅力をクローズアップします。

新春を彩る「御題菓子」って?

御題菓子の「御題」とは、宮中行事「歌会始(うたかいはじめ)」で指定される、短歌に詠み込むべき事柄のこと。毎年1月に催される歌会始は、もともとは皇族や貴族が集まって共通の御題で歌を詠み、その歌を披露する行事でした。明治7年(1874年)からは、一般国民による詠進(歌を詠んで宮中に差しだすこと)も認められるように。そして、この歌会始の御題にあわせて創作される和菓子が「御題菓子」です。
翌年の御題が発表されるのは、歌会始の儀のあと。ほぼ丸一年を費やして試行錯誤を繰り返し、意匠を凝らして完成させる御題菓子には、全国各地の和菓子職人たちの磨き抜かれた感性と、卓越した自慢の技が込められています。
平成最後の年となる平成31年(2019年)の御題は「光」。新しい時代への希望を感じさせるこの漢字一文字から、実にさまざまな和菓子が誕生しました。ここでは人気ブランドによる8アイテムをラインナップ! 「光」にちなんだ、今シーズン限りの美味が目白押しです。

<鎌倉豊島屋>どの角度から見ても虹のよう!

<鎌倉豊島屋>光輝(半棹/約5.5×10×高さ3cm)1,201円(税込)※各日10点限り ※販売期間:2018年12月26日(水)〜2019年1月6日(日)

<鎌倉豊島屋>光輝(半棹/約5.5×10×高さ3cm)1,201円(税込)※各日10点限り ※販売期間:2018年12月26日(水)〜2019年1月6日(日)

銘菓「鳩サブレー」で多くの人に愛される<鎌倉豊島屋>は、鎌倉の四季を彩った上生菓子にも定評があります。2019年の御題菓子では、明るい「光」が差し込むさまを描いた“こなし生地”を、5色5層の羊羹の上に重ねました。虹のように彩り豊かで、モダンな雰囲気を漂わせる一品です。
※取扱い:伊勢丹新宿店

<三英堂>やわらかな光を、黄羊羹で表現

京都、金沢と並んで日本三大菓子処に数えられる島根県松江市に店を構える<三英堂>。そんな老舗菓子舗が約1年がかりで仕上げた御題菓子は、3層からなる棹菓子です。栗入りの小豆羹に重ねた薄紅のそぼろで春を、黄羊羹で新時代にやわらかな「光」が差し込むさまを表現しています。

<俵屋吉富>紅白の梅が咲き誇る細工羊羹

繊細な意匠の棹菓子を多数手がける<俵屋吉富>からは、春を告げる紅梅・白梅が希望の「光」を浴びる様子をモチーフにした御題菓子が登場。表面に「千筋」と呼ばれる道具でつけた模様は、さんさんと降り注ぐ光を表しています。小倉羊羹、紅羊羹、錦玉羹を重ねた細工羊羹は、さすがの愛らしさです。

<京菓匠 笹屋伊織>暗闇にきらめく光をイメージ

<京菓匠 笹屋伊織>御題菓子 光(1棹/約6×22×高さ3.5cm)1,296円(税込)※販売期間:2018年12月下旬まで

<京菓匠 笹屋伊織>御題菓子 光(1棹/約6×22×高さ3.5cm)1,296円(税込)※販売期間:2018年12月下旬まで

今から300年以上前に京都で暖簾を掲げた<京菓匠 笹屋伊織>。今回は、小豆の練羊羹に刻み栗をたっぷりと散りばめ、色のコントラストで「光」の輝きを表現しました。栗の甘さによって、羊羹がより奥深い味わいに。1年が希望の光で包まれるよう、願いを込めて仕上げた一品です。
※取扱い:伊勢丹新宿店

<とらや>雪解けの様子を、明るい色合いの羊羹に

<とらや>御題羊羹 春ひかる(中形1本/約12.7×6.3×高さ4.1cm)1,944円(税込)※販売期間:2019年1月中旬まで

<とらや>御題羊羹 春ひかる(中形1本/約12.7×6.3×高さ4.1cm)1,944円(税込)※販売期間:2019年1月中旬まで

<とらや>の年末年始の風物詩となっている「御題羊羹」。その美しい意匠は、なんと毎年社内公募によって考案しているのだとか。2019年の御題羊羹では、雪解けの水に差し込む日の「光」がきらきらと輝き、春を待っていた蕾が一斉に花開く様子を、明るい色合いで表しています。
※取扱い:伊勢丹新宿店

<両口屋是清>虹色に輝く「彩雲」を意匠

「彩雲」とは、太陽の近くを通りかかり、フチが七色に彩られた雲のこと。古くから瑞兆(良いことが起こる前ぶれ)とされてきました。そんなおめでたい彩雲を意匠した<両口屋是清>の御題菓子は、色鮮やかな村雨餡に栗入りの小豆粒餡を組み合わせたもの。目にも華やかな仕上がりです。

<老松>白小豆で仕立てた栗羊羹にご注目を

<老松>御題菓 月の光(1棹/約5.5×22×高さ4cm)2,160円(税込)※販売期間:2018年12月19日(水)〜2019年1月15日(火)

<老松>御題菓 月の光(1棹/約5.5×22×高さ4cm)2,160円(税込)※販売期間:2018年12月19日(水)〜2019年1月15日(火)

じっくり練り上げた漉し餡と、白餡の栗羊羹を重ねて「光」を表した<老松>の御題菓子。栗羊羹と聞くと小豆餡ベースのものを連想しがちですが、白小豆を用いたところが、京菓子の伝統をふまえつつも絶えず新風を吹き込んできた<老松>ならでは。表面には新春を祝って金箔を散らしています。
※取扱い:伊勢丹新宿店

<鈴懸>透明感が際立つ、洗練された佇まい

<鈴懸>光射す(1個/約4×2×高さ5cm)400円(税込)※販売期間:2018年12月25日(火)〜2019年1月3日(木)

<鈴懸>光射す(1個/約4×2×高さ5cm)400円(税込)※販売期間:2018年12月25日(火)〜2019年1月3日(木)

現代的なテイストを取り入れた和菓子で人気の<鈴懸>。御題菓子もどことなくスタイリッシュな佇まいが印象的です。「光の直進の法則」をお菓子に仕立てました。白小豆の羊羹は、やさしい光の色を。氷砂糖で作られた錦玉羹は直進する光を表しています。新しい一年に強くあたたかい、まっすぐな光が射すようにと込められております。
※取扱い:伊勢丹新宿店
出発点となる御題は一つなのに、作り手の数だけ無限にバリエーションが広がることこそ、「御題菓子」の醍醐味です。歌会始とともに長い歴史を重ねてきた、新年を祝う御題菓子。そのいちばん新しい姿を、目で、舌で、存分にご堪能ください。
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