甘味と酸味のバランスが絶妙!青梨を代表する二十世紀梨ってどんな梨?

夏から秋にかけて旬となる梨。梨の種類もたくさんありますが、今回ピックアップするのは、黄緑色の皮を持った青梨の代表選手「二十世紀梨」。今回はその味わいや産地のほか、驚くような誕生秘話。おいしくいただける旬の時期や食べ方についてもご紹介します♪

さっぱりジューシー!「二十世紀梨」とは

二十世紀梨ってどんな味?

梨には、皮が茶色い赤梨と、皮が緑色をした青梨があります。二十世紀梨は青梨の代表ともいわれる梨。黄緑色の薄い皮を持ち、スッときれいな丸型をした梨には、果汁がたっぷり含まれています。

ほどよい甘さとすっきりした酸味のバランスが絶妙で、上品な味わいと表現されることも。シャキシャキ、シャリシャリした食感も特徴のひとつです。

二十世紀梨の主な産地

全国各地で梨の栽培はおこなわれていますが、二十世紀梨の一大産地として知られるのが鳥取県です。つづく産地は長野県。そのほか福島県や新潟県、山口県や福岡県など多くの県でも栽培されています。

梨全体の生産量で見ると、鳥取県は2016年(平成28年)度は5位となっていますが、二十世紀梨の生産量は全国シェアの3割以上を占め、トップとなっています。

二十世紀梨の旬はいつ?

二十世紀梨の旬は8月から10月頃で、もっとも出荷が多いのは9月です。ほかの品種である「幸水」の旬が7月から9月中旬、「豊水」が8月下旬から9月下旬。幸水の出荷がピークの時に出始め、豊水より少し遅くまで食べられます。

二十世紀梨はおいしく食べられる時期が3回あるので、皮の色を見極め、好みの時期にいただきましょう。

発見されたのは千葉県松戸市のごみ捨て場!?

一大産地は鳥取県として知られる二十世紀梨ですが、発見されたのは千葉県松戸市。

1888年(明治21年)、当時13歳だった松戸覚之助氏が、親戚宅のごみ置き場のまわりに生えていた苗木を偶然発見しました。そのまま持ち帰り育て、10年後に結実。やわらかく果汁の多い梨は「新太白」と名付けられましたが、1904年(明治37年)、教育者の渡瀬寅次郎氏が東京帝国大学の池田伴親氏と相談し、「二十世紀梨」と命名しました。

苗木を発見した松戸氏が多くの人に苗木を分けたことから、新種の梨は全国に広まり、1910年(明治43年)の日英大博覧会にも出品。名誉賞を受賞しています。

各地で栽培されるようになった二十世紀梨の原木は、1935年(昭和10年)に国の天然記念物に指定されましたが、第二次世界大戦で傷つき、1947年(昭和22年)枯死。松戸市立博物館に原木の一部が展示保管されており、誕生の地には記念碑が立っています。

ちょっとずつ違う!二十世紀梨の仲間は?

二十世紀梨の仲間に、サンセーキ梨、ゴールド二十世紀、おさ二十世紀、おさゴールド、瑞秋などがあります。

サンセーキ梨は栽培時に袋をかぶせず、太陽の光をたっぷり浴びさせ糖度を高くしたもの。JA長野が商標登録しています。ゴールド二十世紀は、黒斑病への抵抗力を持った改良種です。

おさ二十世紀は、枝変わりした自家結実性を持つもので、おさゴールドも黒斑病に強く、自家結実性を持っています。

2000年(平成12年)に品種登録された瑞秋は、鳥取大学で育成された品種。酸味が少なめで、二十一世紀梨としても販売されています。

おいしく食べられる、食べごろサインを見逃さないで!

食べ頃はいつ?

選ぶ際は、ふっくら丸みを帯び、重みのある梨を選ぶようにしましょう。軸の周りが盛り上がっているものがおすすめです。

食べごろの時期は3回あり、皮が緑色のころは甘味と酸味の味わいを、皮が黄緑色になってきたころはほどよい甘味を、皮が淡黄色になってきたころはもっとも強い甘味を味わえます。好みの食べごろを見極め、おいしくいただきましょう。

おすすめの食べ方は?

食べる2〜3時間前に冷蔵庫で冷やしておきましょう。冷やしすぎると甘味を感じられなくなるのでご注意を。

食べる時は、4等分または8等分のくし形に切り分けていただきます。梨はお尻側に甘味が集まってしまうため、くし形にすることでバランスよく味わえます。そのまま食べてもおいしくいただけますが、シロップやコンポートにするのもおすすめ。すりおろした梨に肉を漬け込むと、肉がやわらかくなりますよ。

おすすめの保存方法

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