連載

【連載】和田明日香の「子供とゆるベジ! 」〜赤ら顔のトマトおじさんの教え〜

食育インストラクター・和田明日香さんが、子供の好き嫌い解消のヒントを教えてくれるこの連載。料理の大先輩・平野レミさんを義母にもち、働く女性として、また3児の母として、自分らしい生き方を模索する毎日から見つけた、とっておきのアイデアをお届け。

2018年11月2日 更新

Profile

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和田明日香/食育インストラクター、モデル

1987年4月17日生まれ。東京都出身。3児の母。7年前、キャベツとレタスの違いもわからないまま、料理愛好家・平野レミの次男と結婚。コツコツ修行を重ね、食育インストラクターの資格を取得。各メディアでのレシピ紹介、企業へのレシピ提供など、料理家として活動中のほか、情報番組のコメンテーターや、コラム執筆、CM出演など、幅広く活躍する。

いなせなあいつの季節がやってきた

いなせなあいつの季節がやってきた

Photo by macaroni

この原稿を書いている5月のある日。なんと今日は、気温が30度を超えてくるそうで。麻のワイドパンツにヨレヨレのTシャツと、かなり快適な格好をしていても、体が熱を帯びているのがわかります。こんなときには、つめた〜く冷やしたアイツに、じゅるり!とかぶりつきたい!そうそう、それそれ、トマトです!
というわけで、今回の主役は「トマト」。なかなか強引な登場でしたでしょうか……。

トマトマスター・平野レミ

わたしの師匠、平野レミは、「野菜だったらトマトになりたい。そんでニンニクと結婚する!」と豪語(?)するほどのトマト好き。レミさんの代表作である「牛トマ」は、牛肉と完熟トマトを炒めるだけと、とってもシンプルな料理なのですが、おいしいトマトを選ぶ眼力、トマトの水分を乳化させる炒め方、それからトマトをぐちゃっと握り潰す大胆さといった、トマトへの深い愛と理解こそがおいしさを左右するレシピなのです。
 平野家伝来の絶品レシピ「秘伝・牛トマ」

Photo by remy

平野家伝来の絶品レシピ「秘伝・牛トマ」

トマトマスター・レミには及びませんが、わたしもトマトは大好き。暑い季節は特によく食べます。セミも鳴き止みそうな炎天下、ジリジリ照りつける日差しをはね返し、鮮烈な赤色を輝かせ、プリンとパツンと弾けそう、夏に愛されたトマトちゃん!といったイメージをずうっと持ってきました。

しかしみなさん、トマトの旬は真夏じゃないって、知ってましたか?日差しは好きだけど、暑さが苦手のトマトにとっては、夏の手前や、涼しくなり始めた秋の方が育つのに適しているそうです。

人気者の悩み

人気者の悩み

Photo by macaroni

ところでみなさんは、トマト、好きですか?トマトがおもしろいのは、好きな野菜ランキングで上位にくいこむのに、嫌いな野菜ランキングでもそこそこの順位をとってしまうところ。理由はわかるような気がします。

みなさんも、たまに、「トマトソースは好きだけど、生のトマトはムリ〜」とか、「冷たいトマトは良いけど、ピザのトマトはヤダ〜」とか、トマトに対してひねくれている人を見かけやしないでしょうか。子どもよりも、大人に多いような気がしますが……。

まあ、それぐらい、調理法によって味や食感をさまざまに変えられる名優で、いろんな場に登場する人気者だということ。目立っちゃうから嫌われるなんて、トマトも悩み多きスターなのですねえ。

「赤ら顔のトマトおじさん」から学ぶこと

「赤ら顔のトマトおじさん」から学ぶこと

Photo by macaroni

我が家の子どもたちは、みんなトマトが大好きです。スーパーに行くと、こっちの方が赤くておいしそう、おしりがとんがってるからあっちのトマトが良い、と、トマト選びに口を出してきます。食材に興味を持ってくれるのは、とても嬉しいこと。だからついでに、「トマトのおじさん」の話をよくするんです。

「このトマトを育ててくれたおじさんは、トマトみたいにまんまるで、真っ赤な顔をしてそうじゃない?」「そのおじさんとトマトは、スーパーまで何に乗ってきたんだろうね?飛行機?船かな?」「おじさんのトマトは1個100円だけど、こっちのトマトはおんなじ100円で3個も入ってるね」なんて話を、スーパーや食卓でしています。
「赤ら顔のトマトおじさん」から学ぶこと

Photo by macaroni

「生産者」や、「産地」「流通」「価格」なんて難しい言葉は使いません。それでも、子どもたちの頭の中には、トマトをつくったおじさんや、運ばれるトマト、ママやパパがお金を払うことなんかが、なんとなく思い浮かびます。

どんどん想像してほしい、どんな想像をしたって構わないけど、たくさんの人が関わって目の前に食べものがあるということを、わかって大きくなってほしいなと思っています。

そんな話をするときには、我が家ではなぜかトマトが主役になりがち。やっぱり、名優であり、人気者の、悩み多きスターなのでしょう!
文・構成/和田明日香、編集/山川俊行(macaroni編集部)、スタイリング/浜千代明里( macaroni編集部)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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和田明日香

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